鉄道のまちで節目締めくくる さいたま鉄道模型フェスタ2022が開催

鉄道模型を扱うメーカー・販売店が集い商品やサービスを紹介するさいたま鉄道模型フェスタ2022が、大宮ソニックシティ(さいたま市大宮区桜木町)にて12/24と25の2日間開催された。主催はワールド工芸(さいたま市見沼区東大宮、田村宗夫代表取締役)。

鉄道150周年の節目である年の瀬を、鉄道のまち大宮で締めくくった。

リストバンドで感染対策

昨年に引き続き例年規模での開催となった同イベントには、全国から50を超えるメーカー・販売店が出展。縮尺1/80のHOゲージを中心に、1/150のNゲージなどの鉄道模型の新製品や試作品を紹介するとともに、特価販売を行う出展者も多くいた。

入場者には色付きのリストバンドを配布。特定の時間帯に特定の色のリストバンドをつけた者が入場できるようにし、混雑を防止して感染対策につなげた。

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「鉄道150周年で注目度増」

草を表現するパウダーなどを販売するモーリン(東京都墨田区、前山洋代表取締役社長)は、HO規格でのミニジオラマなどを販売。机にも置くことができ、線路上に豆汽車を配置するだけでも写真映えする。

コロナ禍で各産業にも大きな影響が出ているが、こと同社のような模型産業は巣ごもり需要で好評を得ている。近年では女性の愛好家も増えており、市場にも変化が生じているという。今年は鉄道開業150周年で西九州新幹線の開業と鉄道に関する出来事も多くあった。「鉄道開業150周年で鉄道模型への注目度が高まっている」と同社。

模型製作を行うスタジオB.T.(東京都世田谷区)は、鉄道開業時に走行し鉄道博物館(大宮区大成町)に保存されている1号機関車を1/28でプラスチックと紙で模型化。客車3両付きで、来年秋に15万円にて一般販売する。今年に合わせて制作した製品だが、「コロナがなかったら、もっとイベントなどでPRできたのでは」と同社。

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オリジナル商品も盛りだくさん

Nshell(千葉県松戸市)は、Nゲージサイズのウレタンを販売。100円ショップのプラケースに入れられるもので、客からの要望に合わせて車両サイズによってカットして使用することが可能。Yahoo!オークションやECなどで販売中。

遠く関西からの出展になったみやこ模型(京都府京田辺市)は、オリジナルの室内灯などを販売。「関東の車両は関西では売れない、関西では関西の車両が多く売れる」と商品の売れ行きにも地域性があるという。

南洋物産(神奈川県横浜市、佐藤雅彦代表取締役)は、鉄道模型に貼ることのできるステッカーを販売。JR東日本など日本の中古鉄道車両は、海を渡ったインドネシアにも多く輸出され旅客輸送に活躍している。市販の同型車両の模型にステッカーを貼ることで、現地での仕様を再現できる。

ギャラリー

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