ものづくりからAI・IoTまで 彩の国ビジネスアリーナ2020 前編

先週1/29(水)〜30(木)の2日間にさいたまスーパーアリーナにおいて彩の国ビジネスアリーナ2020が開催された。(主催:埼玉県、埼玉県産業振興公社、埼玉県情報サービス産業協会など)

埼玉県内はもとより国内最大規模のビジネス商談会たる同イベントには、600近い企業・団体が出展し、2日間の開催で約17,000人の来場客を集めた。

2回にわたり出展企業・団体の一部を紹介する。

ITで集客増ー埼玉県よろず支援拠点

まず紹介するのが、主催者の一つである埼玉県産業振興公社が運営する埼玉県よろず支援拠点

売上拡大や経営改善など中小企業・小規模事業者が抱える経営上の課題に専門コーディネーターが無料で対応する支援拠点だ。

同拠点は支援事例として、田辺クリーニング(杉戸町)におけるIT導入の事例を紹介した。

同店が始めた着ぐるみクリーニングを同拠点がプロデュースして、Webデザインやリーフレット作成支援、さらにオリジナルの入浴剤作成を行っている。この取り組みにより、県内はもちろん千葉や東京など近隣地域からも着ぐるみクリーニングの受注が増大しているという。

ブースには同町マスコットキャラクターのすぎたろうも駆けつけた。

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OEMの地球儀も 昭和カートン

企業単位でなく、地域ごとでの出展も多く見られた。草加市も同市内の製造業による「草加モノづくりブランド」をPRした。

同市に本社を構える昭和カートンもその一つだ。

1961年に創業した同社は商品包装に用いられるパッケージを製造してきた。2010年より三貴工業より事業譲渡を受けて、近年では地球儀の製造で知られるようになっている。

主に教材や教養玩具として小売店や学校へ販売される地球儀だが、近年ではOEMにも積極的だ。

その一例として広島カープオリジナル地球儀の展示があった。球団色の赤に彩られた同品には、広島の位置にカープ坊やの目立つ印がなされている。

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創業100年超、ゴムのパイオニア 右川ゴム製造所

八潮市に本社をおく右川ゴム製造所も同展に出展した。

同社は明治時代の1897年に創業した、国内で3番目に古いゴム製造会社だ。火災による焼失など危機はあったものの近代日本とともに歩んできた時代の生き証人と言える。

ドア挟み防止ゴムといった産業用からスポンジのような消費者向けまで多様な用途のゴム製造に対応している同社。

企画・設計から製造・量産・検査まで一貫体制を敷いており、小ロット・短納期にも対応している。材料選定から押し出し、加工と技術やノウハウも一品級だ。スポンジをはじめとする発泡技術でも目が細かく他社との差別化を図っている。

ゴムに関する技術的な相談を専門スタッフが無料で相談に応じるため、取引業者からの信頼も厚い。

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