すでに報道が出ていますが、8月に行われる埼玉県知事選挙に現職の上田清司知事が不出馬の意向を示しているといいます。
同報道の直後にアンケートも実施いたしましたが、み〜て大宮読者の反応を見ていきたいと思います。
上田清司知事の紹介
ここで改めて同氏の来歴についてご紹介させていただきます。
もとは衆議院議員
同氏は1948年福岡市生まれの71歳。
法政大学法学部卒業後に早稲田大学大学院政治学研究科に進学します。大学院時代に所沢で学習塾「向陽塾」を開き、これが同氏と埼玉との関わりの始まりになります。
同じく大学院時代には「新自由クラブ」の立党に携わり、大学院卒業後は同党公認のもと衆議院選挙に3度立候補しますが、いずれも落選しています。
その後は自民党を経て新生党へと党籍を移し、1993年の衆議院選挙で初当選。その後は解党となった同党から新進党、細川護熙氏を投手とするフロム・ファイブなどを経て、最終的には民主党へと合流します。以来2000年の衆議院選挙まで3選を続けてきました。
国政から埼玉県政へ
そして転機となったのは2003年。前知事の土屋義彦氏辞任に伴う埼玉県知事選挙に無所属で出馬することになりました。自民党県連が推薦する候補者らを破り、初当選を果たします。
1期目の任期中に4期以上の連続立候補を自粛する多選自粛条例を制定しています。
その後は2007年・2011年の知事選でも当選し3期目に突入しました。ですが、2015年の知事選でも立候補・当選し皮肉にも自らが制定した同条例を破る結果となってしまいました。
なお、昨年からは全国知事会の会長に就任。埼玉県知事としては、前述の土屋義彦氏以来となります。
今後は国政復帰か?
自身の進退について改元後に意向を示すとしていた上田知事。
しかし先月になっても一向に意向を示さず、今月14日にその進退を示す記者会見を行う予定でした。
そんな中、前日となる13日夜に知事が次期知事選に出馬しない意向である報道が各社から一斉になされました。
埼玉県知事選(8月8日告示、25日投開票)で13日、4期目を務める上田清司知事(71)が5期目に立候補しない意向であることがわかった。すでに後援会幹部ら関係者に意向を伝えている。
上田氏は近く表明する見通し。複数の関係者に「政治には関わる」との意向も同時に伝えているもようで、政界は引退しないと受け止められている。
知事選には、国民民主党の大野元裕参院議員(55)が任期を3年残すなか立候補すると表明している。それに伴う参院補欠選挙があることから、上田氏が立候補し、参院議員として「国政復帰」を視野に入れているとの見方がある。
一方、この日、自民党県連は元プロ野球選手でスポーツライター青島健太氏(61)に正式に立候補を要請。行田邦子参院議員(53)もブログで立候補を表明している。(長谷川陽子、笠原真)
(「埼玉県の上田知事、5選出馬せず 政界は引退しない方向」 朝日新聞 2019/6/13)
そのうちの朝日新聞の報道ですが、知事職を退任後も複数の関係者に政治との関わりの継続を伝えていたようです。
8月の知事選には国民民主党の大野元裕参議院議員も立候補を表明しており、その補選に上田知事が立候補し国政復帰を視野に入れている可能性があります。
なお14日に行う予定であった記者会見は、報道への問い合わせ対応に追われ本日午後に延期になっています。