【日々是埼玉 2020/12/25】全般的にやや安めー県内生鮮食品・ガソリン最新価格動向in2020

年末年始に向けて年越しの買い物需要が高まっている。

このような中、県は水産物・野菜・果物の生鮮食品とガソリン・灯油の価格動向について、県内各市場と石油業関係者に対しヒアリング調査を実施した。

果物は概ね前年並みだが、水産物・野菜など生鮮食品やガソリン・灯油は前年に比べやや安めという。

調査概要

  • 調査主体:埼玉県
  • 調査日程:2020/11/26(木)~12/11(金)
  • ヒアリング先:【水産物】株式会社埼玉県魚市場、【青果物】浦和中央青果市場株式会社、【灯油等】埼玉県石油業協同組合
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マグロは赤身がお得ー水産物の価格状況

水産物の価格状況を見ると、全般的には「前年並み」から「やや安め」の傾向となっている。鍋物材料も「やや安め」の傾向という。

特に原材料が輸入に依存するすじこや数の子などは、新型コロナウイルスの影響で入荷が減少し品薄状態にある。秋に取れる鮭の値段が高騰したことで、いくらの価格にも影響が出ている。

品目別の状況

品目別に見ると、まぐろ脂身は海水温の上昇により水揚量も減少傾向で良品が少ないため、例年比1割以上高価の傾向にある。一方でまぐろ赤身はコロナで需要が減少したため全体的に同1割以上安値で推移している。

また、タラバガニはアラスカ産の減枠及びロシア産とアメリカ産の競合による価格高騰、いくらもコロナで海外製品が激減し高騰している。おせちにも使われる数の子はアラスカ産原料が出港できず、入荷が激減のためやや高値。

いっぽいで天然まだいや煮ダコはコロナによる需要減につきやや安値、甘エビも輸入減や需要減で価格が低迷している。

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全般的に安めー野菜の価格状況

野菜に関してみれば、前年比で見ると概ね「やや安め」の傾向となっている。

特にコロナの影響で加工用キャベツを中心に業務用野菜の販路が縮小。量販店向け野菜は堅調だが加工向けが振るわず、業務用全体の販売が落ち込む。

コロナで外食・業務用の需要が落ち込むが、量販店では巣ごもり需要の高まりで好調のようだ。

一般消費者向けの商品は、豊作傾向から不足感はほとんどなく安値が続いている。

品目別の状況

品目別に見ると、干ばつ傾向による生育不良でごぼうや着果数の少なさでばれいしょが同1割以上高い。

鍋の具材だと、春菊は12月に入り寒さから数量は減少傾向でやや高値にある。

一方でネギはコロナによる業務加工関連の需要減で、ほうれんそうは好天による豊作で、生椎茸が海外産のものが相場を下げているため、やや安めとなっている。

加えて白菜も、好天による生育順調で同1割以上安い。

全般的に前年並みー果物の価格状況

果物は全般的に「前年並み」の価格状況で、コロナの影響は少ない。

台風や長雨の影響を受ける柿やみかんは数量減により価格が高まっているが、いちごは前年並みの出荷で価格も同程度とされる。

バナナも国産・外国産とも好調で安値で推移している。

ガソリン・灯油の価格予想

ガソリン及び灯油価格は、コロナによる外出自粛の影響で相場が下がっており前年に比べても安めとなっている。

国内の石油製品の輸入も減少しているが、在庫は十分に確保しており冬期の灯油需要にも対応している。

ただワクチン開発などが好材料となって国際原油市場が上昇基調にあるため、今後は若干の値上がりが予想される。

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