さいたま市議・埼玉県議を務め、今年7月の参議院選挙で国政初当選を果たした埼玉県選挙区選出の高木真理参議院議員(立憲民主党)が、12/11(日)に大宮ソニックシティにおいて初の国政報告会を実施した。
直後に召集された第210回国会での活動を支援者に報告するとともに、来年に迫る統一地方選挙に出馬する候補者も紹介した。
「政府・与党が心配になる国会」
栃木県出身で中学よりさいたま市に在住する同氏は東大法学部卒の55歳。東京銀行を経て枝野幸男衆議院議員の秘書を務めた後、2003年に民主党公認でさいたま市議会選挙に当選して以降、市議を2期務めた。2011年からは県議を3期務め、今年6月に県議を辞職し国政進出を果たした。夫は元衆議院議員の高木錬太郎氏。
成人式くらいから立候補の話があったといい、「国会議員が大変ということはなんとなく知っていたが、結構ハードだ」と同氏。勉強会も1時間単位で入ってきており、新しく学ぶことも多いという。議員宿舎は借りず自宅から国会へと通う。
10/3より69日間に渡って臨時会として召集された今国会について、「政府・与党が心配になる国会だった」と同氏。喫緊の問題となっている物価高への対処も後手後手で、大臣も次々辞職したが、審査が止まるからこそもっと早く後任人材を充てるべきだったと振り返る。
「野党からしても、国を運営する与党にはもっとしっかりしてほしい」と与党を批判した上で、「野党も活躍した国会だった」と振り返る。特に同党や日本維新の会などが主体となって議案を提出した旧統一教会信者の救済法案成立は大きな意義があり、与野党の協議体もできるなど金融国会以来の快挙だったと語る。
補正予算への効果に疑問符
今国会では29兆円規模の補正予算が成立したが、あまりに成立が遅かったことに加えて「どれだけ役立つ中身か?」と同氏は首をかしげる。
特に来年度の事業展開を図る基金への積立が多く、自由に使える予備費も6兆円計上されている。事業の効果も見えづらく、緊急に積むべきものかどうかと振り返る。
増税議論も上がる中、「『大型だったらいい』という声を受けて税金を投入してもいいのか」と同氏も問題提起した。
首相に対して質問も
厚生労働委員会に所属する同氏は、委員会においても積極的に質問。
コロナ後遺症患者の生活支援について加藤勝信厚生労働大臣にも質問したが、「政府としても実態がつかめていない」と危機感をあらわ。国連勧告に従った障害者総合支援法の改正についても精神科病床を減らす努力をすべきと訴えたが、同大臣からは「やらない」と回答。
発言が物議を呼んでいる杉田水脈総務大臣政務官に対しても、「総務大臣政務官でシベリア抑留記念館にも視察に行くのは不適格ではないか」と質問。本人は堅忍不抜と不満ありげだったという。「こういうところにも政府の人権意識が表れているのでは」と同氏。
さらに、感染症法改正に関して岸田文雄首相にも質問。パンデミック下において、政権の言うとおりに頑張ろうと思える信頼を国民から得られているかと思うか、首相にも迫っている。
「なかなか支持率向上につながっていないが、各位訪問しつつ次の通常国会へ準備できれば」と支援者に感謝を述べた。
統一地方選候補を紹介
同会では、来年に実施される統一地方選挙で同党公認で立候補する候補も紹介された。
このうち、川口市議会議員選挙に立候補する今田真美氏は「一児の母として子育て政策を充実させたい」と意気込みを語った。
この他、さいたま市議会議員選挙に北区から立候補予定で同氏の秘書を務める永井里奈氏や相川綾香氏も会場で挨拶。
同党公認で県議選に立候補する候補者数は11名、さいたま市議選は13名の見込み。
「医師不足取り組む」高木真理参院議員インタビュー
ー特に取り組んでいきたい地元問題は
県議時代から取り組んでいる、地域の医師不足について引き続き取り組んでいきたい。
国立国会図書館などで順次調査にもあたっている。
ー統一地方選挙に向けて、個人としてはどう関わっていくか
各候補の要望を聞きながら、応援に回っていければと考えている。