コロナ禍も100社が出展 さいしんビジネスフェア2021リアル会場より 前編

埼玉縣信用金庫(熊谷市久下、橋本義昭理事長)は6/9(水)、さいたま新都心・さいたまスーパーアリーナにおいてオンライン同時開催のさいしんビジネスフェア2021リアル会場分を開催した。(特別協賛:川口信用金庫、青木信用金庫、飯能信用金庫)

コロナ禍ではあるが、感染対策を十分に施した会場には県内を中心に100社が出展し、自社製品・サービスのPRや来訪者との商談などを行なった。

会場に出展した各企業の模様を紹介する。

重量設備も安全に 戸塚重量(川口市)

重量運搬や工場エンジニアリング事業を手がける戸塚重量(川口市東川口、金子俊光代表取締役)は、昨年度「KAWAGUCHI i-monoブランド」にも認定された電動ローラー「ELEV(エレブー)」を展示した。

2年ほど前から開発が進められていた同製品は、工作機械などの重量物を安全かつ効率的に設置できる運搬用電動ローラー。

モーター付きとモーター無し各2セットの合計4点のローラーから成り、安心安全の定低速運転を家庭用電源100v駆動で実現した。有線ボタン操作で、人力運搬では困難な設置位置の微調整も可能。

ローラ部にウレタン樹脂を採用で心地よいソフトな使い心地となっており、設置場所の破損を防止。金属の表面はメッキ加工を施しているため、クリーンルーム等の清潔空間にも最適。

設置に時間を要する狭小空間でも効率的な搬入を可能にした同製品を、同社ではメーカーや重量運搬を手がける企業などに販売・リースしている。販売価格は¥2,300,000(税別)

「慈愛」「貫徹」を経営理念に、「工作機械・重量物移設のプロ集団」たる同社は今後も現場の声を活かした製品開発の継続、さらには小型化や他業界運搬物などへの仕様改良にも取り組む。

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国産にこだわり 金子製作所(岩槻区)

金子製作所(岩槻区古ヶ場、金子晴房代表取締役社長)は、精密加工をPR。

金属・プラスチック・セラミックの精密切削加工・組立を手がけ、医療機器用精密部品や航空機エンジン及び機体部品などを事業領域とする。

特に精密加工については0.3mm以下の小型や0.05mm以下の薄型と、ミリ単位での加工に定評があり業界内シェアは高い。また複雑加工や難削加工にも長ける。人件費を製品原価とは別にて算出するため、研究開発を伴う高難度な案件も製品原価を抑制しつつ対応が可能だ。

海外展開にも積極的だが、「手をかけないといけないものだからこそ」と生産は岩槻やいわきの国内自社工場で行っている。

「JAPAN QUALITY」として常に究極の高みを目指し製品への責任を全うする、それこそが同社の目指すものづくりだ。

2019年度さいたま市リーディングエッジ企業として認証され「埼玉発世界行き」奨学金にも冠奨学金を提供するなど、地域との関わりも強い。

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