設計〜完成を一貫対応 ミック(日高市)

ミック(日高市旭ケ丘、原田岳巳代表取締役社長)は、設計から完成まで産業機器の自社一貫体制をPRした。

今年で創業45年を迎える同社は、シャッター周辺機器や防災関連を中心にOEM製品を設計から部品調達・製作・検査・納品と一貫対応できるのが強み。

蓄積されたノウハウをフル活用した設計やステンレス溶接、手順書に忠実な組立・検査を通じて安定した品質を提供する。一貫対応ゆえコスト削減や納期短縮を実現し、二重ラインの採用により量産はもちろん多品種少量生産も可能で幅広いニーズに応える。

大手シャッターメーカーや機器メーカーとも取引があり、業界内での評価も高い。

「革新と創造」を柱に、早くから自動倉庫オンラインシステムを導入し工程間で作業手順書を共有できるようiPadを活用するなど、製造現場での効率化にも積極的だ。また2005年にはISO9001、2008年にISO14001を取得し、品質の継続的改善や環境負荷低減にも取り組む。

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ファイバーセンシングが多方面で活躍 渡辺製作所(桜区)

光成端箱やLANコネクタといった通信用部品の製造販売を手がける渡辺製作所(桜区道場、渡辺伸治代表取締役)は、光ファイバーを用いたファイバー温度センシングシステムをPRした。

光ファイバーを用いた製品開発のノウハウを多く有する同社では、プラスチックの温度計測に用いる装置として10年近い研究期間を経て同システムを開発。

センサー部には光ファイバーを採用し、放出する光と反射する光の温度差で温度を計測する。電気を用いるのは測定装置のみなため、同装置からセンサーまでは通電部分がない。それゆえ測定物への外乱にも強く、安心かつ安全な計測を実現した。同装置からセンサーまで、10km程離しても計測可能。

計測データは測定装置からWiFiを通じてクラウドシステムに蓄積される。遠隔地でもタブレットなどを通じて24時間リアルタイム計測ができる。

5年ほど前から同製品を販売しているが、IoTのスマート酒造を実現したいという声から熊谷市の権田酒造でも導入されている。「自分たちでも思いもしなかったニーズだった」と同社。

県内はもちろん、県外の酒蔵や味噌蔵などからも注目を集める。食品だけでなく、農業や防災と幅広い分野で活躍が期待される。

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