県が、地域福祉推進に取り組むNPO法人やボランティア団体などを対象とする令和5年度シラコバト基金助成事業の助成団体を、4/14まで募集している。
先駆的な取組や県全域に波及効果の高いモデル的な事業などを展開する団体らを支援する。
福祉推進へ活用
同基金は、誰もが安心して暮らせる地域づくりおよび豊かで活力にあふれた長寿社会福祉づくりを進めるため、1977年に誕生。正式名称は埼玉県シラコバト長寿社会福祉基金で、個人や企業・団体などからの寄付により運用される。
ボランティア活動の支援や地域住民による見守り活動、障害のある方の生活をサポートする事業など、地域福祉を推進するために幅広く役立てられている。
県HPによると、令和3年度は募金箱含む団体48件と個人31件から926万7,861円の寄付があり、運用益金は268万6,908円。同年度での基金残高は8億6,962万4,344円となっている。
ヤングケアラー対策や見守り拠点整備へ
同基金を用いて、重層的支援活動プログラムと地域福祉活動プログラムのいずれかに取り組む団体などを支援する。
このうち前者は複雑化・複合化した生活課題を抱えている人々や地域から孤独・孤立状態にある人々を支援する取組を指す。具体的にはダブルケアや8050問題、生活に困窮しているヤングケアラーなどの複合課題を抱える人々を対象とした支援や、地域住民が気軽に立ち寄ることができる居場所づくりおよび多世代が交流することができる居場所づくりなどが挙げられる。1～3団体程度を募集し、補助開始年が1年目の場合100万円(補助率4/5)の経費を補助。
後者については地域福祉を推進する先進的かつ継続性や発展性が見込まれる取組を指し、具体的には空き家店舗・空き家などを活用した見守り活動拠点などの居場所づくり事業や買い物支援など住民の支え合い活動による福祉サービスを立ち上げる事業、子供の貧困や災害時に備えた地域づくりに取り組む事業などが挙げられる。3〜5団体程度を募集し、補助開始年が1年目の場合100万円(補助率4/5)、2年目の場合70万円(補助率2/3)の経費を補助。
いずれも補助対象期間は交付決定日(6月上旬)から来年2月末日まで。
電子メールで申請を
応募にあたっては、埼玉県内で活動する団体のうち、補助金を交付する年度の前年度までに県内で1年以上継続した活動の実態があることや、国や県又は市町村から団体の恒常的な経費に対する補助を受けていないことなどが要件。
応募締切は4/14(金)17:00必着で、申請書をダウンロードの上必要事項を記載しメールでの提出が原則だが、持参や郵送も受け付ける。
埼玉県シラコバト長寿社会福祉基金運営部会による書類審査と公開プレゼンによる選考を経て交付となる。
基金に関する問い合わせ先
- 住所：〒330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂3-15-1
- 電話：048-830-3223
- FAX：048-830-4801
- メールアドレス：a3380-07@pref.saitama.lg.jp
