
多くの読者が楽しみにしているであろう新座市のグルメ情報。
今回は同市役所近くに所在するPesce Piatto えのき(ペッシェピアットえのき)を訪ねた。イタリア語で魚の皿を意味する語が店名にあるようにイタリアンかと思いきや、もう一つの意外な顔がある。
合わせて、同市で流通している地域通貨についても触れる。
市役所近くのイタリアン兼四季懐石!?
外観はいかにもイタリアン
同市総合運動公園から平林寺方面へと戻っていくと、同市役所がある街の中心部に至る。
休日ではあったが、市役所前の交差点には多くの車がせわしなく行き交う。
その一角に所在するのが今回紹介するPesce Piattoえのきだ。周辺37商店から成る野火止商店会にも所属する。
レンガ調の外観で、いかにもイタリアンと思うことだろう。店頭の看板も緑白赤とこれまたイタリアの国旗を模している。
店内も普通のイタリアン?
意を決して同店へと入店。2人がけのテーブル席が6つありその一角へと着座する。
ランチタイムということもあり女性のお一人様や知人同士での入店もあった。
白いテーブルクロスに草木を編んで作ったリース。入ったところはなんの変哲も無いイタリアンのお店のようだ。
店舗奥の「別世界」
しかし同店の奥に入ると思いもよらぬ「別世界」がある。
まぐろ・とろ・いくらと木製のお品書きにネタケース。
なんと手前のイタリアンとは180度異なる寿司カウンターが存在するのだ。
寿司だけでなく焼き魚や刺身といった懐石料理も提供する。
二世界「同居」のワケ
実は同店、板前の父とイタリアンシェフの息子さんという親子が切り盛りしているのだ。
板前の父親はこの道50年以上・新座でも30年以上寿司を握っているが、息子のシェフは同じ料理人という職種ながらもイタリアンという全く畑違いの世界へと進んでいったという。
そうして都内の店舗で修行を積み、悲願であった地元での開店に至ったというわけだ。
それにしても息子のイタリアンが店頭で父親の寿司が奥というのは、息子さんの将来を思っての親心なのだろうか。
食欲そそるルッコラペースト
今回はイタリアンをいただく。
ランチタイムにはパスタにミニサラダ、ドリンクがつくお得なAセットがあり、そちらを注文。(¥1000)
メインディッシュとなるパスタは、オイルやトマトやクリームベースから選ぶことができる。
今回はオイルベースのルッコラペースト和えスパゲッティを選択。
ルッコラペーストのパスタに、元となったルッコラや海老がのる。シェフがじっくり時間をかけ作り出す一品だ。
いざ口にしてみるとペーストにガーリックが効いていて、実に食欲をそそられる。
一口、また一口とフォークが口に運ばれる。
同店では野菜は提携農園から運ばれる新鮮なものを用いており、中には鎌倉野菜を用いるメニューもある。またパンやジャムも自家製にこだわり、自家製のフォカッチャも人気の一品だという。