
さいたま市見沼区の個人宅の庭や庭園などを一般開放する第9回見沼区オープンガーデンが、4/15・16と5/13(土)・14(日)に開催される。
花と緑のあふれるまちづくり推進と来場者の交流を通じて、地域のコミュニティ活性化に寄与する。
地域ならではのオープンガーデン
2015年に初開催され今回で9回目を迎える同企画では、4月開催は同区内19箇所、5月開催では同14箇所の庭園を一般開放。各関係者が丹精込めて育て整えた花や木々を公開し、来場者とのコミュニケーションや花や緑と共存する社会作りを推進する。第6回と7回はコロナ禍で中止となったが、昨年からは再開している。
初日の4/15はあいにくの雨だったが、会場の一つとなった齋藤朝代さん宅(同区東大宮)ではネモフィラやパンジーなどが綺麗な花を咲かせていた。来場者へ向けて「傘立てをどうぞ」と差し出す姿も、地域ならではのオープンガーデンらしい。
「人に見てもらうからには」ということで、75歳を越えながらも草をむしったり花を植えたりとガーデニングにも精を出している。パンジーについては10月頃から種をまいて、正月ごろに発芽というのが例年のスタイル。花に懸ける情熱を察してか、猫などが庭を荒らすことはあまりないという。
花でつながる地域づくり
齋藤さんが同企画に参加するきっかけとなったのは、25年前の1998年からの花いっぱい運動への参加。当時より町内の花愛好家が玄関先に花を植えたりしていた。その後、自宅の向かいにある藁田島公園で倒木があったが、その箇所を花壇にすると地域住民が花苗や耕運機を持ち寄り手入れをするなど、地域の中でも協力体制ができていき現在も続いている。
そうした中で、緑区に続いて同区でもオープンガーデンをすることになり齋藤さん宅も会場の一つにと打診があったが、「こんな狭い庭でもいいのか」と当初は思っていた。それでも、花を好む主婦などが実際に楽しみ情報交換ができるようになればということで庭を開放。東武鉄道とタイアップした昨年開催では多くの来場客も集めたが、知らない人とも友達になれることも醍醐味の一つという。
花があることで同公園に来る人もいて「とても励みになる」と斎藤さん。
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