この土日に世界キャラクターさみっとが開かれる羽生市のご紹介パート3。
今回は同イベントの会場になっているこちらのスポットをご紹介いたします。
生命と自然がテーマの教養拠点
敷地は東京ドーム7個強
そのスポットというのが、街の東にある羽生水郷公園です。
同公園は1981年に開園した県営公園。東京ドーム7個分強にあたる35haもの面積を有します。
円形の三田ヶ谷池を中心に田んぼや池などの水辺を取り入れた施設を中心に整備され、今日では「生物と自然」を主題とした文化教養型レクリエーションの拠点となるよう整備が進められています。
2010年からは毎年11月下旬に開催される世界キャラクターさみっとin羽生の会場となっています。
日本でここだけ!天然記念物が棲む公園
そんな同公園、日本でここだけしか見られないものがあるらしい。
それが国の天然記念物に指定されているムジナモです!
ムジナモとは?
(羽生市HPより)
ムジナモはモウセンゴケ科ムジナモ属の浮遊性の水生植物。葉が二枚貝のような捕虫器官になっていて、動物プランクトンを捕食する食虫植物です。夏には上の画像のような小さな花をわずかな時間咲かせます。
日本では1890年に江戸川で発見され、その形がムジナに似ていることからその名がつきました。
以前は国内でも広く繁殖していましたが、干拓による自生地減少や水質汚濁などにより生息数は激減。現在では環境省の絶滅危惧種にも指定されています。
そんな同種の唯一の自生地が、同公園内にある宝蔵寺沼です。同沼のムジナモは1966年に国の天然記念物に指定されています。同市をはじめ羽生市ムジナモ保存会の皆様がその維持・保全にあたっています。
国内唯一の自生地
同公園の東側の宝蔵寺沼沿いには同種の唯一の自生地がありますが、天然記念物だけに自生地には入れず展望デッキから眺めることなります。
といっても同種は冬の間は水の底に沈んで冬眠するということですけどね。また春になると浮かんでくるそうです。
元は利根川の東遷によりできた低湿地帯で江戸時代から1960年代まで稲作が行われていたという同沼。土を盛り上げて高い場所を作る「掘り上げ田」という手法を用いていますが、自生地として立ち入りが禁じられた現在でも複雑な水路を見ることができます。
水辺の自然に親しもう
同公園では同沼以外にも池やそこを通る木道が整備されており、水辺の自然に触れ合うことができます。
この木道かなり水面に近く、歩くとギシギシ音がするのでつり橋を渡っているような気分にもなれます。
池には水鳥が泳ぎ、水生植物が育つ箇所もあります。
水生植物といっても上の画像のようにまるでジャングルのように生い茂るものもあるんですね・・・。
準備が進む園内広場
そうした池の周りには、広大な芝生の広場が広がっています。
この広場こそ、今週11/23〜24にかけて開催される世界キャラクターさみっとのメイン会場になっているのです。
訪問したのは先日11/17でしたが、イベント1週間前というのに多くのトラックが同公園に出入りしていました。
広場の一角では、すでにキャラクターたちの登壇するステージの設営も始まっていました。
ロープで区画も区切られていたので、そろそろテントも並び始めていることでしょう。
見渡す限り芝の緑が広がる広大な敷地でどんなイベントが行われるのか、考えただけでもワクワクします。
いつでもコバトンに会える!
そんな同公園にはいつでも埼玉県のマスコットキャラクター・コバトンに会えるスポットがあります。
それが同公園南側にあるコバトンが行く 水辺のワンダーランド!
滝登りクライムや地すべりスライダーなど、ムサシトミヨやナマズなど羽生近辺に棲む水生動物たちがあしらわれた巨大な遊具があります。
一角にはコバトンのモニュメント。お子様にはたまらないスポットですね。
このほか広い園内ではレンタサイクルの貸出やカヌー体験やバーベキューサービス(いずれも有料)といった親子で楽しめる仕掛けがたくさんあります。