ニホニウム発見の地・理化学研究所

「ニホニウム」が埋まっている場所は…

そしてとうとう113番目のニホニウムのプレートに到達しました!

このプレートが埋まっているのが…、ニホニウム誕生の地となった理化学研究所正門です。

1917年にあの渋沢栄一を設立者総代に財団法人として東京・駒込に設立されたのが起源の同研究所。設立以来化学をはじめ物理学や生物学など自然科学全般の研究を行う日本有数の研究所です。

その本部は後述するように高度経済成長期に駒込からこの和光の地に移転してきました。

本部が和光市にあるワケ

しかしなぜ、本部がこの和光の地にあるのでしょうか。

1950年代になると産業の発展によって同研究所に求められる役割がますます大きくなり、駒込では手狭であることから移転を画策するようになります。当初は十条に移転を考えていましたが、2万坪ほどしかなく近代研究に20万坪は必要という同研究所のスタンスには合いませんでした。

その後国有地であることや交通の便がよく研究用に水が良質という場所で候補を選んでいったところ、目についたのが当時大和町にあった米軍用住宅街モモテハイツ北辺にあったこの場所でした。この地区はもともと1964年の東京オリンピック選手村候補地になっていましたが、選手村は代々木エリアに決まったため宙に浮いていたのです。

こうして駒込から車で30分程度で行けるこの場所が移転先に決まり、1967年に移転してきたというわけです。

目指すは次なる新元素

というわけで同研究所の正門までやってきたのですが、元素プレートはニホニウムより先も続いています。

そして、現在存在が確認されている原子番号としてはもっとも大きい118のオガネソンがゴールになっています。

現在同研究所ではこの先にある119番目、そして120番目元素の合成に挑んでおり、合成のために使用する分離器も新たに設けられています。

果たしてこの先もニホニウム通りが続いていくのか、その先にどのような未来が待っているのか想像するだけでもワクワクしてきそうです。

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スポット紹介

◇ニホニウム通り

  • 住所:埼玉県和光市広沢2

国立研究開発法人理化学研究所

  • 住所:埼玉県和光市広沢2-1
  • 電話番号:048-462-1111
  • 備考:毎年4月第三土曜日に一般公開を開催(2020年は4/18の予定)

少々間延びしてしまいましたが、和光市のご紹介は次回でラストです。

ただ、最後にご紹介する場所はちょっと気をつけておきたい(?)場所なので心して待て!

つづく

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