エコフレンドリー訴求ーさいたまサステナブル都市サミットサイドイベント

11/22と23の2日間開催された「さいたまサステナブル都市サミット」において、市民に向けたサイドイベントが大宮ソニックシティ地下展示場でおこなわれた。(主催:さいたま市、共催:イクレイ日本)

自動車メーカーなどが出展し、環境負荷に配慮した交通モビリティや生活スタイルを提案。多くの市民が関心を持った。

自動車メーカー、EVなど展示

出展者のうち、トヨタ自動車と埼玉トヨタグループは共同でカーボンニュートラルをテーマに、自社で扱う水素自動車「MIRAI」などを展示。同車について、水素ステーションが整備されている関東圏では法人を含め好評。

昨年販売した立ち乗り電動3輪車「C+walk T」も展示し、試乗する者もいた。公道での走行はできないものの、歩行の範囲を念頭に私有地での利用を想定。工場や空港などに納入しているという。

「メーカーとしても販売店としてもカーボンニュートラルに取り組みたい」と息巻く。

三菱自動車は、国内唯一の商用軽自動車EV「MINICAB-MiEV」を展示。350kgの積載量を誇りながら、走行中に排出する二酸化炭素はゼロ。1回の充電につき約130km走行できるという。

2011年の販売開始以来9000台を売り上げたが、昨年に販売中断。それでも再開を望む声を受けて去る11/24より一般販売を再開した。公用車や日本郵便での配送車としての利用実績があり、小口配送を行う運送業者からの引き合いも増加中。

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「シェアサイクルは欧州からも注目」

さいたま市内を中心にシェアサイクルサービス「HELLO CYCLING」などを手掛けるOpenStreet(東京都港区、工藤智彰代表取締役)も出展。自社のサービスをPRした。

同社では利用者の移動距離に応じて自転車だけでなく、シェアスクーター・超小型EVも提供。車種として利用される「FAMM」はコンパクトな設計ながらも4人乗車に対応し、水害時に利用者の安全を守るため水に浮く仕様になっている。レバーは一つでアクセルも手元のハンドルに付き、初心者でも操作がしやすい。1回の充電で150km走行可能。

分科会の登壇者らも視察に来たが、「自転車は欧州からのゲストにも好評だった」と工藤社長。さいたま市を中心に県南部で利用拡大中だ。

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県内企業もエコフレンドリー

県内企業も出展し、エコフレンドリーな商品・サービスをPRした。

指扇や上尾でファインモータースクールを展開する臼田(大宮区堀の内町、臼田和弘代表取締役)は、同スクールの「楽エコ教習」を紹介。

燃費の把握や車間距離の確保やエアコンの適切な使用と、環境に優しく安全性の高い運転を法定カリキュラムの中で教授する。そうした運転を続けることで年間294kgもの二酸化炭素を削減でき、ガソリン代も2万円節約できて経済的。

2008年からこれまでに3万人が受講したが、「楽エコは思いやり」と無事故のエコドライバー育成に精を出す。

さいたま市が浦和美園地区で展開する浦和美園スマートホーム・コミュニティにも参加する高砂建設(蕨市中央、風間健代表取締役社長)も出展。

同社の家づくりには、地元の木材である西川材を使用。木材価格が上昇する中でも同材の価格は安定しており、「地域の木材だからこそ地域にも合っている」と相性も抜群。外断熱を高め太陽光発電なども併用することで、エネルギーを無駄なく使用できる。

同社でも使用する木材の3倍となる木を植えており、「循環を生んでいくことがハウスメーカーの使命」と地産地消の家づくりを推進する。

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