食べ納め 地域の魅力詰まったオムライス

川は流れなくとも

メッセージボードのある10階は川の流れるレストラン街となっているが、川が流れる演出はなされていなかった。以前は川に水が流れており、10年前の東日本大震災の際には水が激しく波打ったそうだ。

空きテナントもあり寂しさが感じられるものの、営業している6の飲食店はいずれも順番待ちの客で混雑していた。

開店以来営業を続けてきたのは宮川本店とレストラン桃源の2店舗のみとなったが、いずれも同店閉店に伴いテナント店舗も閉店となる。このうちのイタリアンダイニングエスタリアは、同市内の別の場所に移転することが決まっている。

鍋はもちろん地域名物

同店閉店に伴い閉店となる飲食店の一つが川口マルミット。

フランス語の手つき鍋を意味する店名の同店は地域で20年近くに渡り営業している洋食店で、同地では2017年より営業している。

鍋焼きのオムライスやカレーなどを提供する。同市はじめ埼玉県産の食材を多く取り入れ、地産地消を推進している点が特徴。

同店の人気商品の一つであるオムライスカレーソースを注文。セットにするとサラダやスープにデザートがついてくる。

メインとなるオムライスは鉄鍋に入って提供されるが、この鉄鍋も川口らしく地域の鋳物工場でできたものだ。

時間が経っても冷めにくく、温かいまま味わうことができる。

デザートも地域の味

セットメニューだと、デザートにはヨーグルトか川口御成道味噌プリンを選ぶことができる。

同市周辺では麦の産地だったことから江戸後期より味噌をはじめとする醸造品も盛んに生産されてきた。全国でも有数の産地だったものの、味噌生産は次第に廃れていった。

それでも地域振興に役立てようと、市民や地域企業の協力のもと往年の味を再現したのが川口御成道味噌となる。大豆や麦と原料には国産物を使用し、1年以上かけて仕込むため稀少性は高い。

そのような味噌を使用したプリンがこの川口御成道味噌プリン。市内の社会福祉法人ごきげんらいふが生産した味噌をプディング部に混ぜており、甘さとしょっぱさが融合した大人のデザートだ。

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同店跡地の今後

同店跡地が今後どうなるか、そごう・西武や同市などから正式な発表はない。

同市が設立を検討している美術館入居も検討されているが、今後の活用方法は宙に浮いたままだ。

ロフト(川口アリオへ移転)など、一部テナントは近隣へ移転の上で引き続き営業を続けることが決まっている。歩行者デッキ直結の埼玉画廊は引き続き営業を続けるという。

同店閉店に伴い、埼玉県内における同系列店舗は大宮店(さいたま市大宮区桜木町)のみになる。

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ギャラリー

店舗紹介

そごう川口店(2021/2/28閉店予定)

  • 住所:埼玉県川口市栄町3-5-1
  • 電話番号:048-258-2111(大代表)
  • 営業時間:10:00〜19:30(10Fレストラン街は11:00〜20:00)

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