育った街に恩返し E.F.Eが志木市に水発電機寄付

水発電機「ENECTRON」の開発及び販売を手がけるE.F.E株式会社(東京都港区、千葉卓弥社長)は、9/23に自社で扱う同発電機を志木市へ寄付した。

千葉社長が育った同市に対して災害時における電力供給に役立て欲しいとしている。

E.F.E株式会社について

今年1月に設立された同社。E.F.Eとは「Electricity For Everyone」の略で、「全ての人に安全で安心な電力を届ける」を使命とする。


同社が手がける主力商品の水発電機「ENECTRON」は、濃度約10%の塩水を注入して最大約70Wの電力を作り出す。重量も10kgに満たず災害時の電源供給に適する。

国際特許含めた28以上の特許をもとに、国内はもとより電力を必要としている世界各国への展開を目指す。
来年にはインドやフィリピンなど東南アジア進出を計画する。

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寄贈に至った背景

同市のみならず同品を各地に寄付しているが、特に同市は千葉社長が約23年間過ごした地元だった。それゆえ、自分の地元を埼玉県で一番最初に寄贈したという市にしたかったため、直接市役所の防災課に連絡をして市役所にて説明をし、今回の寄付に至った。

埼玉は、今後は「脱・東京」として、これからどんどんと仕事をする環境も代わりかつ住みやすい土地であり、さらにはアクセスも良い場所と考えると今後もたくさんの人が増えていくと予想される。海はないが、川などの水害や3/11の時のような計画停電などは今後も起きうる。

それゆえ災害などの有事の際にいかに安心して過ごせるかという事を県全体で取り組むべきだと千葉社長は考えた。
「もっともっと色々な面で住みやすい街になれればと思っているので今回の寄贈からさらにもっと多くの方に知っていただきたいと思いました」と思いを抱いていた。

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実際に寄贈した際の感想

9/23の寄贈式は千葉社長と香川武文同市長立ち会いのもと行われた。

同品は説明商品というよりは実際に見て知る製品になるが、目の前で塩水を注入しボタン一つで実際に携帯電話などを充電した香川市長にも大変その優勢を理解してもらえたという。

また、実際に市のトップ話すことで防災に対する意識や準備の必要性なども直接聞くことができ、今後の必要性についても伝えられたという。

「生まれ育った街がこのような形で寄贈を受けれていただいたことを直接伝えれらたことが大変嬉しかったです」と千葉社長。

寄贈した水発電機をどのように活用してほしいか

同品は災害時だけでなく、野外での利用も可能となる。

それでも災害時の避難所などのおいては、現状のガソリンやガスの発電機を室内で利用することはできない。災害時における最低限の電力供給としてスマホや照明などの利用に使用してもらい、室内でも安全に使え、有害物質が出ない特性上、今後は学校などでも常備してもらえればとしている。

今後地域とどのように関わっていきたいか

同社製品は、利用されることで多くの人々に価値を提供できる。

特に災害時は通常の生活レベルを維持することは不可能であり、ライフラインの中でも電気の回復には多くの時間が必要となる。

今後は、各地域における環境面や利用面での独立電力供給源としてもまずは認知を広げ、将来的にはその地域でのクリーンなエネルギーを地産地消できるようになればと展望を抱く。それにより、地域との密な関わり合いを持ちながら新しいエネルギーの価値を提供できると千葉社長は考える。

地域へのメッセージ

水発電は、従来のように化石燃料を使用することなく塩水とマグネシウムを原料として電力を供給することができる。二酸化炭素の排出もほとんどなく、環境にも人にも優しい次世代の発電技術と言える。

それでも、その認知はまだまだ低い。

「災害時のような人々が大変な状況になった時の心の支えになれるようにより多くの方に知っていただき、利用していただけるようにこれからも日々努力して邁進していきます。今後ともよろしくお願いいたします」と千葉社長。

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