講演「いわせてよ!さいたま観光発掘見聞録」

休憩を挟み後半は、市内在住の落語家でFM NACK5 GOGOMONZのパーソナリティなども務める三遊亭鬼丸氏が、自らの経験なども踏まえて観光をテーマに講演を行なった。

どこの人に対して何のために

埼玉は住む場所として評価は高いが、観光に行ってみたい都道府県としての評価は低い。同じくそのような評価が低い茨城にもよく行くというが、皆に知られていないから評価が低いのではと感じたという。

埼玉に限らず、観光PRといっても「どこの人に対して何をするために」というのがあまり伝わってこないと鬼丸氏。

自身の郷土である長野県上田市も東京駅で観光PRを行なってきたがうまくいかった。逆に数年前から埼玉で宣伝し出すと、徐々に注目を集めてきている。

東京だと東海道や東北など色々選択肢もあるが、埼玉だと北陸新幹線と自ずと選択肢も限られてくることが背景にあると考えている。

外国人への対応

ただ上田市はタクシーでクレジットカードが使えず、苦労を強いられる外国人観光客も多いという。

コロナ禍で渡航制限も出ているが、自身が仕事でよく行く浅草も裏通りの店に外国人が多くきている。
そうした外国人はスマートフォンでそうした店舗を調べて来店するのだが、英語で対応すると外国人客も満足してくれて口コミも高くなりやすい。

自身も多く海外へ旅行へ行っているが、「翻訳ツールや写真入りのメニューがあるだけでも外国人の満足度は高いのでは」と提案。

埼玉のおすすめスポット

埼玉県内の観光スポットとしては、「ときがわ・日高がオススメ」と鬼丸氏。

知り合いがときがわ町に住んでるが、東京から近いのに蛍が見られるなど水がきれいなのが持ち味だ。

また「出世神社だから噺家は行ったほうがいい」とアドバイスを受け日高市の高麗神社を参拝したところ、すぐにGOGOMONZのパーソナリティの仕事が決まったという。

蛍や牧場など。ちょっとしたものでも人を惹きつけうるものが埼玉には多い。特に東京にはなくて埼玉にあるのは酒蔵だ。「日本酒に興味ある外国人に訴求してもいいのでは」と鬼丸氏。

加えて。一過性ではなく「また来たいな」と思わせる仕掛けも必要になってくると説いた。

気づくか気づかないかで出る差

さいたまスーパーアリーナは大型イベントで日本全国から多くの来訪客があるが、周囲でホテルが取りづらいといった問題がある。

「東京で取れば」と地方の知人に助言したこともあったという。

しかし、「逆に東京にイベントがあるなら埼玉で泊まるという選択肢もあるし、スーパーアリーナでイベントあるなら新幹線で近い熊谷勧めるのもいいのでは」とも鬼丸氏は考えている。

このように気づくか気づかないかが観光を左右することも往往にしてある。

埼玉にいても東京の人の喜びがわかるような人が観光の起爆剤になりうるし、そのためにも「自分自身が様々な場所を訪れるのが自らの強みの発見につながるのではないか」と提言した。

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