さいたま市を中心に地域の児童・生徒らが所属するミュージカル劇団・さいたま子どもミュージカルが、8/20(金)にRaiBoCHall市民会館おおみや(同市大宮区大門町)にて行われる公演「魔女バンバ」(弊紙後援)に向けて練習に励んでいる。
5/14(日)に行われた練習の模様を取材した。
公演に向けて鋭意練習中!
元気に発声練習から
同劇団には小学1年生から高校3年生まで30名の団員が所属。毎年8月に行われる公演を主な活動とし、地域のイベントなどにも随時参加、歌とダンスで会場を盛り上げている。
公演に向けては、毎週日曜の午前中にさいたま市内のコミュニティセンターで練習を実施。演技や振付が主な項目となったこの日の練習も20名以上の団員が参加し、見学者も1名いた。
練習はまず元気に発声練習からスタート。歯切れの良い発声がスタジオにこだまする。年少の団員には年長の団員が横について台本を持つなど、団員同士の協力も見られた。
役になりきって
5回目となる同公演は、子どもたちの心の影に付け込んで子どもを魔女にしてしまう魔女バンバとある村の子どもたちとの戦いを描く。村に2人の子どもたちが引っ越してくるが、よそ者を受け入れない体質で子どもたちの心に影ができてしまう。そのような中で天使のポポロが現れ、子どもたちに楽しい歌を歌ってバンバを追い払おうと提案する。
村の子どもたちで踊ったり、バンバやその一味に囚われたり、歌を歌ってバンバを追い込むシーンなどでの振付や演技を確認。「締めの『イェイ』が盛り下がっている」「もう少しセリフに闇を入れて」などと指導を受けたものの、各団員も役になりきりその姿は真剣そのもの。
キャスト情報は6月に公開予定。
学生生活と並行して
同劇団としての活動は7年目になるが、立ち上げの頃から在籍している団員もおり年齢のバランスはちょうど良いという。子どもミュージカルは各地に存在するが、男子の在籍率も他団に比べると高いようだ。
中学生以上の団員には受験を控える者も多いが、受験を理由に退団することは少ない。部活動についても練習日には休むなど、工夫をしながら活動している団員もいる。
ミュージカルという総合芸術を通じて、自己表現や大きな声での挨拶など礼儀など学校だけでは体験できない様々なことが体験できる。一度舞台に立つと引っ込み思案の子どもでも周囲を引っ張るようになるなど、人間としても成長する。自分の友達が観劇に来るだけでも、普段以上の演技を見せることもあるという。
コロナ禍のなかで練習や公演にあたっても不自由を強いられたこともあったが、そのような閉塞を跳ね除ける元気な演技の片鱗を団員の子どもたちは見せてくれた。
公演詳細
- 公演日時:2023/8/20(日)12:30〜、17:00 ※2部制、公演時間1時間50分
- 場所:埼玉県さいたま市大宮区大門町2-118 大宮門街8階 RaiBoCHall市民会館おおみや
- チケット:前売券(7/1販売開始)¥1,900、当日券¥1,990
- 備考:ネット配信あり(9/3〜9/10、有料)