
さいたま市はピリカ(東京都渋谷区、小嶌不二夫代表取締役)と共同で、地域のごみ拾い活動見える化ウェブサービス「さいたま市版ピリカ(さいたまごみゼロ365)」の運用を10月より開始した。
新しい生活様式に適した環境美化活動の推進へ、同社提供のごみ拾いSNS「ピリカ(Pirika)」を用いてごみ拾い活動を支援する。
ピリカとは
プラスチックなどゴミの自然界流出の対処へ、同SNSは2011年にリリース。SNSを通じて各自が拾ったごみの写真などを位置情報とともに共有でき、ユーザー同士で「ありがとう」を贈ることができる。拾ったごみの量は累計で加算され、各自がどの程度地域のゴミ拾いに貢献しているかが可視化される。
10月現在で111カ国累計2億個のごみが拾われている。累計ありがとう数も1,000万弱を数える。
スマートフォンへインストールしたアプリを通じて、個人だけでなく企業団体や自治体も導入可能。近年のSDGsへの関心の高まりを受け、同サービスにも注目が集まっているという。
さいたま市版ピリカ(さいたまごみゼロ365)について
導入経緯
市ではこれまで、毎年5月に治会等の市民ボランティアによる市内全域を対象とした自「さいたま市ごみゼロキャンペーン市民清掃活動」を実施。清掃活動を通じて市民の環境美化に対する意識向上を図るとともに、きれいで住みよいまちづくりを推進してきた。
若者から高齢者まで幅広い世代の参加促進、およびコロナ禍において密集・密接を避け新しい生活様式に適した環境美化活動の必要性の観点から、同SNSを活用しオンラインで気軽に参加ができるごみ拾いを企画した。
サービス概要
同サービスでは、同SNSに共有され位置情報に同市内が登録されたごみ拾い情報を掲載。どの地域で、どんなごみが拾われているのか、市内全体で、今どのくらいごみが拾われているのかを可視化する。
参加企業・団体名も紹介され、地域内でのCSR活動も把握することができる。個人での参加はもちろん、企業や団体なども含め、地域の清掃美化活動の活性化を後押しする。
「さいたま市とともに地域の清掃活動の活性化を通じて、ごみ拾いなどの環境問題への解決策を協働で取り組むとともに、地域課題解決促進を目指して参ります」と同社。
今後の展望
同市では10月より365日ごみゼロ運動を推進。「いつでも」「どこでも」「誰とでも」をコンセプトに、ごみや環境問題への意識を高めている。10/1〜11月末の間でのごみ拾い投稿上位者には、記念品を贈呈する企画も予定しているという。
今後は地元スポーツチームとのホームタウンクリーン作戦や、埼玉県民の日である11/14(日)実施予定の浦和区秋のごみゼロ運動で同サービスを周知する。また、市内店舗内でのSNSピリカの利用説明会を行う。
今後は大学コンソーシアムと連携し、幅広い切り口で清掃活動のきっかけを提供していく予定という。
アプリインストールについて
利用にあたってはメールアドレスが必要となる。