書類にグッドラック ノーベル機械工業
ノーベル機械工業(川島町)は、主力製品である書類・現物管理検索機システム「グッドラック」を紹介した。
同システムはフォルダなどをしまう書庫と検索機能ががセットになったもの。タブレットを用いたコントローラーにテンキーで番号入力やカードをかざすことで、所定の位置にしまってあるフォルダが2秒で出てくる。
ラック自体は5段まで増設することができ、ファイルの置き方に応じて縦型や横型を選択できる。
多数の書類を扱う病院・クリニックや教習所に導入実績は多い。書類を探す手間が省けることで、人件費などの経費削減できたという声が聞かれる。
世界へ跳ぶアダプター 名取製作所
言わずもがなだが、今年2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催される。同大会の開催に合わせて、県内経済団体もパラスポーツ体験などを展開した。
その一角に名取製作所(本社:上尾市)が出展した。1949年創業の同社はプレス技術やチタン化に強みがあり、ワイパーなど自動車部品や海洋部品などに定評がある。
そんな同社が近年脚光を浴びている分野がスポーツ義足だ。病院からの相談などもあり10年ほど前から取り組んでいる。
2016年のリオパラリンピックで銅メダルに輝いた走り幅跳びの山本篤選手の義足にも、同社技術が用いられている。
板バネとひざ継手を繋ぐ金属具「スポーツアダプター」がそれにあたる。選手や義足装具士らと対話の上で作ったため、選手が最高のパフォーマンスを引き出せるように設計されている。
このような取り組みが認められ、県内で障がい者のために様々な貢献をしている企業団体に贈られる塙保己一賞も受賞した同社。およそ半年後に迫った東京大会では、同社技術が用いられた義肢が世界を沸かせることだろう。
この他会場内では各社団体による講演やセミナーなども開催された。また県外はもとよりフィンランドやベトナムなど国外からも出展企業・団体があった。
おわり