【埼事記 2020/12/19】「密」と「離」ー漢字で振り返る2020年

■早いもので2020年もあと2週間足らずとなった。

新型コロナウイルスという未知のウイルスにより何もかもが止まったような感じだった一年、ここにきて年末と言われていまいちピンとこないのは小生だけではなかろう。

■そんな中、去る12/14に日本漢字能力検定協会が毎年恒例の今年の漢字を発表した。

世相を表す漢字一文字を各所より尋ねたが、最も多かったのが「密」ということで同字が今年の漢字となった。

「三密を避けるように」「密にならないように配慮」ーコロナが列島を震撼させた一年だっただけにこの「密」という漢字がメディアで使われる機会も多かった。

同時に日本学術会議の一部会員の任命拒否が内「密」に行われたり、芸能人の「密」会報道や薬物報道など、「ひそかに」という秘「密」の意味で使われることもあり票を伸ばしたという。

■埼玉のみならず国内、そして世界全体で様々な出来事があったからこそ、この1年を漢字一文字で表すと難しい。

それでもあえて一文字で表すのであれば、2020年の漢字は「離」だったと感じる。

ちょうど同字も2,171票を集め16位にランクインしていた。

■まずは、ご想像の通り人々の絆が「離」れ「離」れになったことがある。

地域の祭事はもとより4年に一度の五輪すらも延期を余儀なくされたこのコロナ禍。通常なら12/10には氷川参道に多くの人出があったが、十日市も中止となりそのようなことはなかった。

公的なイベントはもちろん忘年会から誕生日会まで様々な人が集まるイベントが自粛を余儀なくされただけに、なんとなく親しい人々と離れ離れになったと感じる人が多いのではないだろうか。

また、同ウイルス感染者には2週間の隔「離」が余儀なくされている。

人と人の心が「離」れた1年だった。

■逆に「離」れ「離」れでも人々の絆を感じる出来事もあった。

みんなで一堂に会せない乾杯に代わっての「zoom呑み」に代表されるように、場所は「離」れていても心は一つということは感じられた。

離婚や隔離という「離」れ離れの意味はあっても、人々の絆を感じさせられた。

■政局もやはり「離」れた。

史上最長在籍日数を記録した安倍政権が、コロナ禍において約7年半に及ぶ長期政権に終止符を打ち菅内閣が発足した。早期の解散総選挙が目される中、浮き世「離」れした緊張はまだまだ続く。

そして11月に一般投票が行われたアメリカ大統領選挙。こちらも共和党のトランプ大統領から人々の心が「離」れ民主党のバイデン氏に票が集まった。同氏が次期大統領の座を確実にしつつある中、ここでも人々の気持ちが「離」れつつあることがうかがえる。

■そしてコロナ禍による隔「離」が続く中で、人々の気持ちも「離」れた。

コロナ禍で出演自粛もあった中、著名人の自殺が相次いだ。木村花さん、三浦春馬さん、竹内結子さんと名だたる著名人が自ら命を絶ったが、その裏にはネット上の誹謗中傷があったという。各人に様々事情はあろうが、著名人を応援するというところから「離」れ、誹謗中傷で貶める立場に変わった側面はあろう。

■そして「離」れたから良い面も他にあった。

去る12/5に小惑星探査機はやぶさ2のカプセルが分「離」。地球外の砂が多数含まれた同カプセルが話され地球に戻ってきたことで、我々人類や地球がどのようにして生まれたかが解明されようとしている。

同探査機はさらなる未知を目指している。この先同探査機を待ち受ける運命とはいかに。

■「離」という漢字を用いてかなりネガティブなことばかり記してきたが、来年はどのような一年になるのだろう。

来年2021年は埼玉県150周年、さいたま市20周年にあたる。コロナの反動もあり暗い1年にはしたくないし、何より一文字で言い表せないほど良い年にしていこう。

離合集散という諺もある。今年離れた分、来年は思い切り集まってたくさん知恵を出し合おうではないか。実際の場ではなくオンラインでも構わない。一人よりも多くの人々が集まった方が、良い知恵が生まれる。

「離」からいかに人々がまとまれるか、人類の叡智が問われる2021年になりそうだ。

■少なくとも「離」なんてネガティヴな意味合いが強い一字にはしたくないし、もっともっと輝かしい一年にしていきたい。

弱小とて、それは当サイトも同じ思いだ。

今年はなかなか苦しい一年だったが、来年の今頃はみんなで笑い合っていよう。

 

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