【埼事記 2020/10/30】コロナ禍だからこそ おうちハロウィンで邪気を祓おう

■毎年全国各地で騒動が起きる「Xデー」が、今年は穏やかな日になりそうだ。

折から続く新型コロナウイルスの影響で東京五輪をはじめ様々なイベントや行事が中止・縮小を余儀なくされている。

年の瀬が見えて来た今になってもその勢いは衰えず、明日10/31のハロウィンも縮小される見込みだ。特に例年多くの仮装者が集まりトラブルも多い東京・渋谷周辺でも来訪の自粛が呼びかけられており、蓋を開けてみればわからないが、今年のハロウィンは比較的落ち着いたものになりそうだ。

■そのような中で、「おうちハロウィン」が注目を集めている。例年だと仮装をして街に繰り出すところだが、今年は家で仮装をして家族や友人・知人と過ごすというものだ。

一種のホームパーティといったところか。

事実、20〜30代の女性1094人のうち3割近くが昨年は屋外イベントに開催していたものの、今年は家で過ごすと答えたものが9割近くにのぼっている。

毎年の風物詩が見られないのはいささか寂しい気もするが、これも新しい生活様式に即したものなのだろう。

■本来ハロウィンとはケルト人の一年の終わりに有害な精霊や魔女から身を守るために行われてきた一種の魔除けの行事であった。もちろん有害なものだけでなく、死者の霊が家族を訪ねてくるなど日本でいうところのお盆のような要素もあったようだ。軒先に出すかぼちゃのランタンも魔除けとして出しているものになる。

それがいつの間にやら仮装をして過ごす一夜という行事になってはいるようだ。

それにしても、初詣は神社や仏閣、結婚式はキリスト教式の教会に葬儀は仏教式に寺院で、それでいて12月にはクリスマス。八百万の神の国たる日本は、古今東西の宗教儀式を社会生活に上手く取り入れるのに長けているようだ。

■やや話は脱線したが、目下で有害な精霊や魔女といったら新型コロナウイルスだろう。目に見えないこいつのせいで多くの人々が不安な状況に追いやられている。

そんな得体の知れない相手だからこそ、ハロウィンは奴らを打ち返そう。家で家族や知人と過ごす者が多いようだが、腐れ縁という言葉もあるように人と人の絆というのはウイルスなどでそうそうたやすく引き裂かれるものではない。一人で過ごすという者もいることだろうが、誰だって少なからぬ絆のもとに生きている。

外には出られないのかもしれないが、絆という大きなランタンを盾にコロナに立ち向かっていこう。

■ちなみに小生は、それでも例年と同じくハロウィンを盛り上げようとしている人々の元に行こうと思う。賛否両論はあっても、このような時であっても人々の心や地域を動かし潤いを与える存在は貴重だし応援せずにはいられない。

無論、感染対策には十分に気をつけるが。

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