若き日の宮沢の記憶 古鷹神社
話は変わるが、尾ノ内渓谷から同院へと向かう途中に古鷹神社という場所に立ち寄った。
ここにはある文学者の歌碑があるという。
その文学者というのが、注文の多い料理店などで知られる宮沢賢治。
幼少の頃から鉱物や動植物などに惹かれていたという宮沢は盛岡高等農林学校に通っていた20歳の頃(1916年)、地質調査で秩父やここ小鹿野を訪れている。小鹿野では旧本陣寿旅館に宿泊していたことがわかっている。
同社近くの皆本沢地区に訪れた記録があることから、2016年に来訪100周年を記念して宮沢の歌碑が建てられた。
霧晴れぬ 分かれて乗れる 三台の ガタ馬車は行く 山岨の道
歌碑に刻まれたこの短歌は、親友の保阪嘉内に宛てて同町より投函された手紙に書かれていたものだ。
スポット紹介
◇秩父礼所三十一番 鷲窟山観音院
- 住所:埼玉県秩父郡小鹿野町飯田観音2211
- 電話番号:0494-75-3300
◇古鷹神社
- 住所:埼玉県秩父郡小鹿野町三山1195
- 電話番号:0494-76-0253
つづく
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