ものづくり王国埼玉の底力!ものづくり技能フェスタ2018開催

こんばんは。

事後ですが、本日は大宮で行われたこんなイベントに参加してまいりました。

 

隠れたものづくり王国・埼玉

出荷額はなんと全国6位!

日本が世界に誇る産業、ものづくり。

近年では製造拠点の海外進出に伴って国内製造業の空洞化も叫ばれていますが、それでも多くの分野で高度な技術を有する我が国のものづくりは、世界を舞台に一際異彩を放っている産業の一つです。

翻って我が埼玉県。

東京のベッドタウンとして住宅地としてのイメージも強いのかもしれませんが、そんな埼玉も隠れたものづくり王国なのです!

川口の鋳物産業など多くの地場産業が発展し、和光市の本田技研工業など大企業の工場も多い埼玉ですが、製造業全体での2015年の出荷額等は12兆7,603億円にも上り、これは全国第6位の出荷額となっております

ちなみのこの出荷額、2014年から約3%増加しているとのこと。アベノミクスが本格的に始まった2013年から上昇気流にあるようですね。

 

まだまだすごい埼玉のものづくり

他にも事業所数と製造業従事者数は全国4位(2015年)という高水準を維持しています。(埼玉県の資料参照)

港こそないものの物流面で各方面へのアクセスが良好で、東京のすぐ北にありながら土地や資源が豊富にあることが、成長の原動力になっていると言えるでしょう。

 

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ものづくりを子どもたちに!

そのようにものづくりが盛んな埼玉県。食品から輸送用機械、金属に化学とその製造品目も多岐に渡っています。

そのようなものづくりの楽しさ、大切さ、素晴らしさを広く県民、特に小・中学生にアピールし、技能を身近に親しむ機会を提供するで、ものづくりに対する理解を深め技能を次世代に伝えていくことを目的に、埼玉県職業能力開発協会が毎年行っているのが、ものづくり技能フェスタです。

そして本日、我が街大宮の西のランドマーク・大宮ソニックシティにおいて今年度分の「ものづくり技能フェスタ2018」が盛大に開催されました!

 

不穏な天気もなんのその!

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あいにくの天気ですが…

こちらが、今回の会場である大宮ソニックシティ。

今年でオープン30年を迎えた、大宮駅西口のランドマークです。

10月にはアニ玉祭も行われるとのことで、そちらも楽しみですね〜!

9月初めの日曜であいにくの天気ではありますが、同イベントは盛大に開催され、多くの来場客で賑わっているようでした。

早速会場に行ってみましょう!

 

溶けるのがもったいない氷の彫刻

地下広場へと降りると、真っ先に目に入ってきたのはこの氷の彫刻。

こちらは西洋料理の食品衛生向上に努める全日本司厨士会の宮崎進氏による氷の彫刻。金魚が優雅に泳いでいる様を、躍動感あふれるタッチで表現したものになります。

す、すんげぇ…。

しかし、氷だけにポタポタと水が垂れていたので、溶けるのがもったいないくらいですな。

 

川口の鋳物は世界一イイイィィィィィ!!!

県内の各産業団体や技能学校などが出展して持ち前の技術力を披露するとともに、小・中学生に向けて体験教室を開く同イベント。

今回も多くの団体が出展していました。

そのうちの一つが、埼玉鋳物技能士会。

最近は海外勢も台頭しつつありますが、古くから鋳物工業が発展してきた川口を中心に県内でも鋳物産業は根強く活動を続けています。

そんな同会は体験教室として、キャラクター文鎮の製作体験を展開。プロの指導のもと、好きなキャラクターの文鎮を作っていきます。

そして完成した文鎮がこんな感じ。ウルトラマンとかガンダムとかクレヨンしんちゃんとか、なかなか渋いところ突くね〜。

改めて思いますが、やっぱり川口の鋳物は世界一イイイィィィィィィィィ!!!!

他にも屋外会場には、ポラス建築技能訓練校や埼玉県建築板金技能士会などが出展し、各産業の魅力を味わってもらおうと体験教室を開催していました。

 

ものづくりの未来担う技術専門学校

下町ロケットならぬ埼玉ロケット

今度は建物に入って第2展示場へ。

こちらは主に県内の技術専門学校が体験教室や技能紹介のブースを出展していました。

その一角に、熊谷高等技術専門校が出展していました。

同校のブースにデーンと置かれていたこの装置。一体何の装置なんだろう?

なんとこれは、同校の学生の皆様が製作されたロケット!

EPSILON(イプシロン)という名前のロケットで、設計から製作までロケット本体と発射台班に分かれて、全て学生の皆様が行われたということです。

これぞ、下町ロケットならぬ埼玉ロケットといったところでしょうか。

 

金属製の魔法の城

また、上尾市に拠点を置く埼玉県立中央高等技術専門校も出展。

同校の目玉は、この金属でできた「Magic Castle」

アルミ板を主原料に作った、魔法のお城です。

3DCADを駆使して曲線美に磨きをかけ、アルミでレンガの外壁を再現するなどその技術を結集して作り上げたもので、昨年開催された彩の国総合技能展では最優秀賞に輝いたということです!

文字通り、光ってますなぁ〜。

他にもブース内には同校の皆様が作成されたマイコン制御のエアーホッケーも展示されており、多くの方が実際に遊ばれていました。

 

ドラえもんまでもう少し?

そして会場で一際異彩を放っていたのが、こちらのブース。

小中学校でのプログラミング教育が話題になっていますが、同会場でもその一環としてプログラミングでロボットを動かす体験ブースが出展していました。

こちらがそのロボット。

手元のタブレットで「入力」「処理」「出力」のブロックを組み合わせると、例えば台詞を喋ったりなどと動作するようです。

自分で動かすロボットなんてアニメの世界だけのものかと思っていましたけど、もうこんな風に身近になっているんですね。

ガンダムやマジンガーが活躍する時代も近いのだろうか?

 

体験しようプロの技!

気分は憧れのパティシエ

そして、いよいよメインの第1展示場へ。

こちらでも各団体が体験教室を開いているようですので、のぞいてみましょう。

同会場入って右手には、埼玉県洋菓子協会が出展。

熟練のプロが手がけたケーキや飴細工などが目を引きます。

そんなプロの技を体験できる企画として、同協会が展開していたのが「マジパン」製作。

アーモンドと砂糖をペースト状に練り合わせたマジパンを用いて、オリジナルのお菓子を製作します。

その造形もさることながら、色遣いも問われてきそうですね!

作ろう、世界で一つだけのグラス

埼玉職業能力開発促進センター(ポリテクセンター埼玉)は会場内で、オリジナルデザイングラスの製作体験を展開。

グラスといってもただのグラスではなく、表面に文字や星などの模様を描いたものです。

よく白っぽいザラザラした素材で描かれていますけど、あれって元は砂だったんですね。

こんな風に塗料となる砂が飛び散らないように、専用のケースに入れた上でスプレーでかけていくんですって。

逆に知らなくて、勉強になりました!

 

拡大しても鮮やか!インクジェット印刷

内装業の技能士会である埼玉県内装仕上施工技能士会もブースを出展。

そんな同会のブースにあったものが、こちらのパネル。

これはなんと、インクジェット印刷で、写真を忠実に印刷した壁紙になります。

拡大しても画質が全く損なわれていないところが凄い!

来場客による貼り付け体験も。

インクジェット技術も、ここまで進歩したのだなあとただただ見上げるのみでした。

 

カタログにない製品もお任せ!

さらに、ブース内では職人の皆様による、オリジナルホワイトボードの製作体験も行われていました。

実は私、以前はオフィスにデスクや椅子、それにホワイトボードといったオフィス用品を納入する仕事に就いていました。

お客様からメーカーのカタログにないオリジナルサイズのホワイトボードが欲しいと言われたこともありましたが、こうやって作っていたのか〜としみじみするものがありました。

ひょっとしたら、俺が納入したのもこの方々が作られたのだろうか?

 

【事業者の皆様へ】ものづくり補助金 2次募集締め切り迫る!

最後に、この投稿をご覧の事業者の皆様へお知らせです。

新製品開発に最大1000万円補助

県内の出荷額は増加傾向にありますが、景気回復基調にあっても特に中小の製造業では費用がかかるなどの理由で、依然として設備投資や新製品・サービスの開発に二の足を踏まれている事業者の皆様も多いかと思います。

そんな中、そのような製造事業者をサポートしようと政府が中心となって「ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金」を支給しています。

こちらは革新的製品・サービスや試作品の開発など認定支援機関のバックアップを受けた事業を行う事業者様に対して、最大で1000万円の補助が下りるというもの。(小規模事業者は500万円)

企業間でデータを共有する場合にも、最高で1000万円の補助がおります。

 

公募締め切りは郵送9/10、電子申請9/11!

年2回公募で対象事業者を募っておりますが、その2回目となる公募締め切り来週9/10(月)に迫っております。

なお、郵送の場合は9/10ですが、中小企業庁の支援ポータルサイト「ミラサポ」からの電子申請だと9/11 15:00まで受け付けているとのことです。

お済みでない方はぜひ最寄りの中小企業団体中央会へお問い合わせを!

参考:埼玉県中小企業団体中央会 電話番号:048-871-9855

 

これ以外にも非常に多くの団体が出展し、大盛況を収めたイベントとなりました。

これを機に、ものづくりっていいなって思ってくれる人が少しでも増えるといいですね。

 

以上、現場からでした!

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