【こども食堂通信 2019/6/3】川崎事件を巡る炎上問題について
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大炎上が意味するもの

2019528日の早朝、神奈川県川崎市で起きた、女子小学生を狙った無差別の殺傷事件が起こり、多くの日本国民が、心を引き裂かれんばかりの深い悲しみと怒りに包まれました。

加害者である犯人はすでに自死しており、残されたご遺族は、怒りと悲しみを誰にぶつければ良いのか、その心中の地獄は、外からは決して計り知れません。子を持つ親として、犠牲者、そしてご遺族の方々には、心から哀悼の意をお伝えしたいと思います。

今回のこの記事は、こども食堂の関係者としてではなく、子を持つ一人の親としての立場で述べさせていただけたらと思います。

事件の全貌も明らかになっていない、同日の528日の午後1時過ぎに、社会活動家で、NPOほっとプラス代表理事・聖学院大学人間福祉学部客員准教授の藤田孝典氏が、次のような記事を配信し、それが今大炎上しています。

記事内容は、以下のとおりです(全文。ただし引用で太字処理は行わず)。

https://news.yahoo.co.jp/byline/fujitatakanori/20190528-00127666/

「死にたいなら一人で死ぬべき」の危険性 凶行を繰り返させないために

報道の通り、5月28日(火)朝方、川崎市で多くの子どもが刺殺、刺傷される事件が発生した。

現時点では被害状況の一部しか判明していないため、事実関係は明らかではないが、犯人らしき人物が亡くなったことも報道されている。

それを受けてネット上では早速、犯人らしき人物への非難が殺到しており、なかには「死にたいなら人を巻き込まずに自分だけで死ぬべき」「死ぬなら迷惑かけずに死ね」などの強い表現も多く見受けられる。

まず緊急で記事を配信している理由は、これらの言説をネット上で流布しないでいただきたいからだ。

次の凶行を生まないためでもある。

秋葉原無差別殺傷事件など過去の事件でも、被告が述べるのは「社会に対する怨恨」「幸せそうな人々への怨恨」である。

要するに、何らか社会に対する恨みを募らせている場合が多く、「社会は辛い自分に何もしてくれない」という一方的な感情を有している場合がある。

類似の事件をこれ以上発生させないためにも、困っていたり、辛いことがあれば、社会は手を差し伸べるし、何かしらできることはあるというメッセージの必要性を痛感している。

「死にたいなら人を巻き込まずに自分だけで死ぬべき」「死ぬなら迷惑かけずに死ね」というメッセージを受け取った犯人と同様の想いを持つ人物は、これらの言葉から何を受け取るだろうか。

やはり社会は何もしてくれないし、自分を責め続けるだけなのだろう、という想いを募らせるかもしれない。

その主張がいかに理不尽で一方的な理由であれ、そう思ってしまう人々の一部が凶行に及ぶことを阻止しなければならない。

そのためにも、社会はあなたを大事にしているし、何かができるかもしれない。社会はあなたの命を軽視していないし、死んでほしいと思っている人間など1人もいない、という強いメッセージを発していくべき時だと思う。

人間は原則として、自分が大事にされていなければ、他者を大事に思いやることはできない。

社会全体でこれ以上、凶行が繰り返されないように、他者への言葉の発信や想いの伝え方に注意をいただきたい。

記事全文、以上。

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大炎上している2つの理由

炎上となっている理由は2つあると考えます。

1つ目は、この藤田氏の記事の中で、犠牲者やご遺族への追悼に触れられないまま、加害者のみ擁護する立場であると受け取られかねない文体となっている点。

2つ目は、同氏はこれまでも、ZOZOTOWN社の労務問題、ファミリーマート社が子ども食堂に参入する際のコンビニの労務問題などで、論争を仕掛けては炎上させ、その後の批判に対する真摯な議論を避けた上で、それを自身の本業(労務相談事業等)に結びつける、炎上商法そのものではないか、という点。

私は、炎上商法自体を、一概に悪とは決めつけていません。SNS全盛の情報過多社会で、様々なリソース面での「持たざる者」としての弱者の戦略を取る際に、炎上というのは、世論の注目を集め、自らの主張を伝える一つの有力な手法になることも十分にあり得ます。

ただ今回、多くの方々が膨大な怒りを氏のコメントに対して表明しているのは、そのいつもの炎上商法を、何の罪もない子どもたちやご遺族に向け、子どもたちの命を踏み台にした形で行使したことに対する、強い直訴に他ならない、という点です。

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