ランドセルに学業成就祈願 大宮・小村田氷川神社で4年ぶり勧学祭

さいたま市大宮区の小村田氷川神社(同市大宮区上小町)において、新1年の小学生の交通安全と学業成就を願う勧学祭が4年ぶりに開催された。

晴天のもとで新1年生のみならず現役の小学生も参加、ランドセルを背負って新年度の学業成就を祈った。

「子どもたちの思い出に」

4年ぶりとなった同祭は、交通安全や学業成就へ新たに進級する小学1年生のランドセルを社殿で清める儀式として毎年4月に開催。コロナ禍で中止となったが、2019年以来4年ぶりの開催となった。

初詣や夏の例大祭と季節に応じてさまざまな行事が開催される同社だが、春に行われる行事は少なかった。「子どもたちの思い出になれば」ということで宮司の提案から始まったという。

かつての「小学1年生」も

4年ぶりの開催になった同行事には開催時間前に参加を希望する親子連れも集まるほどの盛況ぶり。

始まってから10年ほどというが、この日を待ちわびていたかのごとく日曜の早朝からランドセルを背負った小学生の姿が境内には多く見られた。

そのうちの一人で、母子で参加した桜木小学校の4年生女子は「学校に安全に行けそう」と感想。小学校に入学した頃はちょうどコロナ禍の始まりで、学校の始業も6月になってからだったという。4年ぶりの開催で念願の儀式を経験できた。新入生のお手本になる4年次にあたっては「図工で賞を獲りたい」と高らかに抱負。

大宮らしく蒸気機関車風の黒が印象的なランドセルを背負った同小3年の男子は、清めを受けて「特別な感じがした」と感想。社殿ではランドセルを清めてもらいつつ、深々とお辞儀をしたという。学校生活の楽しみは鬼ごっこ。参加後は学業成就のお守りも授かったが、「勉強も頑張りたい」と抱負を述べた。

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社殿もきらびやかに

明治時代初期までは真言宗の寿福寺が別棟だっただけに寺院建築のようなきらびやかな設えが特徴の同社社殿は昨年に30年ぶりに塗り直したものという。

例年元旦に行ってきた甘酒配布もコロナ禍の影響で取りやめていたが、7月には例大祭も予定している。

「少しでも神社を知ってもらえるように」と同社での地域行事の開催にも意欲を見せる。

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