市民参加の面白さ

今回の開催にあたっては市民活動も大きなポイントだ。

学校のようなアートセンターで芸術に触れ合うことができ、普段芸術に縁の無い層であっても身を以て芸術を体感できる。

前回のトリエンナーレにおいてサポーターは一参加者という立場だったが、今回は市民プロジェクトが大きくなったことで「当事者」としての立場を得ることができた。

福祉作業所の商品開発などを行うクッキープロジェクトの参加は、その象徴とも言える。

「芸術」がより自分たち市民のものになった、それこそが市民参加の面白みだ。

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芸術祭から目指すまちづくり

同芸術祭を通じて、街をどのようにしていきたいかを尋ねた。

ただやるだけではなく、住んでいる人たちが実際に元気になれる芸術祭になってほしいというのがサポーターの願いだ。

現代は心の時代とも言われているが、価値観が変わってきた成熟社会だからこそ食やお金の次に自分が何のために生まれてきたのかが問われてきている。

ヒトモノカネが溢れ、マズローの欲求五段階説で言えば承認・自己実現欲求が強くなってきている時代だからこそといえるが、芸術祭といって地域が元気にならない芸術祭はないはずだ。

興味ない人でもフラッと入れるイベントであってほしいし、それを通じて自分の生きる意味や明日を生きる活力を培ってくれればというのが思いだ。

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今後に向けて

同サポーターたちは今回の開催の成功に向けて行動しつつも、次の開催に向けてリサーチもしていきたいとしている。

瀬戸内など全国各地の芸術祭サポーターとも定期的に情報交換をしているといい、アンテナは常に高く張っている。

新型コロナウイルスの影響で遅れての開催になってしまったが、さいたまの街に芸術の波が押し寄せている。

芸術の秋だけに、作品を始め同芸術祭のポスターを目にした時には自分ならキャンバスにどのように描きたいか思いを巡らせるのもいいかもしれない。

同芸術祭への観覧にはオンライン予約が必要となるので、詳細は同芸術祭HPを参照されたい。

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