2件の補正予算が成立

新型コロナウイルスの感染拡大などを踏まえて、会期中は今年度に関して2件の補正予算が提出され原案可決している。

2/28提出分

このうち、2/28に提出された分では4億5,327万5千円の補正予算を計上している。

内容としては、県民相談体制の強化・検査及び医療提供体制の強化・感染者フォローアップ体制の整備の3つになる。

このうち県民相談体制の強化については、県民サポートセンターなど現在対応している相談・検査体制を4月以降も継続するための経費(2億949万円)や、県民の皆様に正確な情報を届けるため啓発用リーフレットの作成に要する経費(292万円)を計上する。

検査体制や診療体制の強化に向けては、感染防護具等を購入する経費や感染した方の入院医療に要する経費などを約2億円計上する。

3/23提出分

加えて3/23に提出した分では、感染拡大防止対策や資金繰りの厳しい中小企業への支援に要する経費などについて6億6,636万8千円を計上した。

感染拡大防止に関して、医療機関における感染防止のため、感染症指定医療機関等に対して、マスクや消毒液を調達・配布に6,818万円を計上する。また保険適用となったPCR検査の公費負担分の支払いに6,435万円、介護施設等における多床室の個室化改修への助成に4億7,383万8千円を計上する。

また中小企業の支援に向けては、県内経済団体らの意見も踏まえ、県制度融資のうち経営安定資金と経営あんしん資金において融資利率を0.5%引き下げるため6,000万円を計上する。来年度以降支出分についても9億9,200万円の債務負担行為を設定した。
加えて、県制度融資のみを対象とした現行の借換資金を信用保証協会の保証付き融資全般に拡大する緊急借換資金を創設する。

これら2件の補正予算を合わせ、一般会計累計額は1兆9,614億3,464万3千円となった。

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その他県政トピックス

新議長・副議長を選出

来年度に向けて会期末の3/27には新議長及び副議長が選出された。

田村琢実議長

第123代の議長には田村琢実議員、副議長には小久保憲一議員が選出された。

選出にあたり田村議員は以下のように挨拶している。

第123代埼玉県議会議長に就任いたしました田村琢実です。誠に光栄なことであり、歴史と伝統のあるこの埼玉県議会で、議長という要職の重責を感じている次第です。
   さて、現在は世界、日本、そして埼玉県においても、新型コロナウイルスの対策が急務となっているところであり、われわれは英知を絞って、この未曽有の状況を解決に導かなければなりません。このような中で、感染症対策はもとより、経済においても深刻な状況が続いており、そして、この先も見通せない厳しい状況にございます。
   われわれがしなければならないのは、議会制民主主義の中で、国民の生命と財産を守るという政治の第一目標を達成することだと思っております。この目標を達成するために、二元代表制のもとで県議会と県執行部が車の両輪となり、この困難を乗り越えてまいりたいという決意を新たにしております。
   このほかにも、オリンピックが延期になったこと、また、少子高齢社会が到来する状況、さまざまな課題が埼玉県には山積しており、皆さまの力を頂戴しながら、これらの解決に臨んでまいります。
   県民の皆さまの今後ますますのご支援とご協力をお願い申し上げ、私のあいさつとさせていただきます。

次回の県議会は6月定例会で、6/15〜7/3の会期で予定されている。

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