小規模事業者にチャレンジを 川越 mini EXPO 2022開催

川越商工会議所(川越市仲町、原敏成会頭)は12/5(月)、川越駅西口のウェスタ川越(同市新宿町)において地域の小規模事業者によるビジネスマッチングイベント・川越 mini EXPO 2022を開催した。

コロナ禍による打撃も強い中、地域の小規模事業者の販路開拓へ繋げる。

BtoB商談にフォーカス

同会議所では小規模事業者持続化補助金の申請や創業塾など、小規模事業者や創業希望者に対する支援を展開している。

昨今のコロナ禍で打撃を受けた事業者も多く、販路拡大が急務となっている。

このため、同会議所としても各事業者がチャレンジできる場として同イベントを企画。先に開催されたかわごえ産業フェスタと重複しないようBtoBビジネスを展開する事業者の出展を募集したところ、特に雑貨や食品分野を中心に40の事業者が集まった。その中には花を扱う事業者も多く含まれる。

昨今では「創業支援の件数も増えてきている」と同イベント運営事務局の大平佳嗣氏。特にインバウンド需要の回復を見越して飲食店の創業希望者が増加している。

コロナから新たなアイディアも

このうち雑貨分野では、小江戸Present Park(同市今福、堀口あずさ店長)は同市内店舗の商品・サービスをギフト券で贈ることができる「小江戸giftime」を紹介。コロナ禍で各店舗の売上が減少する中、観光客だけでなく地元の人々に使ってもらいたいということで、昨年9月よりサービスを開始。地元の30〜50代の女性層を主眼に、モノではなく店舗における時間と経験を贈ることができる。サービスに協力する店舗も、和食やカフェなど飲食店からレンタル着物店やリラクゼーションと幅広い。オンラインでの販売が主だが、今後は実店舗での展開にも意欲。

精密鈑金・試作部品加工を手掛けるケイユーティ(同市久下戸)は、オリジナルのステンレス家具を紹介。ステンレス製の釜などBtoBビジネスを手がけてきたが、3代目の経営者兄弟が自宅利用などBtoCを意識して開発したという。デザインも自分たちで手がけており「シンプルで素材を生かしたものにした」と望月裕大専務取締役。

食にも地域のこだわり

食品分野では、小江戸南古谷農園(同市久下戸、田中邦和代表)が無肥料の黒米・まこも茶を紹介。

南古谷の地で代々米を生産してきたが、食の安心と安全を主眼に無農薬での栽培を展開。同園で手がける黒米・まこも茶も栄養価が高く、健康志向の高い層に好評。埼玉県の特別栽培米に指定された黒米を用いてビールも開発中で、アルコール度数は3.5%と低いながらも黒米の甘さが特徴。JAなどでの販売も計画しているという。

六次産業化を通じて「未来の子どもたちに地球環境を教えていければ」と田中代表。

BARON川越ナッツも自社焙煎のナッツを紹介。地域にナッツを扱う店舗がなかったため創業したといい、小江戸川越と同様歴史ある世界のナッツを訴求する。

同社のミックスナッツは、フランス産発酵バターやさくらチップで味付けをしたナッツを独自の製法で燻製。深い香りと絶妙な塩加減でおつまみにも最適。外縁がガリッとしたウォルナッツチョコレートも好評だ。自社ECやU_PLACE(同市脇田本町)内の「Moi Saitama Plus」でも扱うが、百貨店での催事販売も視野に入れる。

cocowa(同市中原町)も店舗やECで販売する「大人のココア」を紹介。黒糖で甘さを控えめにしながらもシナモンが香る一品で、カカオを3倍含めたホットチョコも含め大人の家庭での利用を意識した。コロナ禍で店舗需要が減ったことによる開発だったが、「コロナがあったからこそできた」と胸を張る。

着物に合わせた新名物

はないろ合同会社(同市安比奈新田、こだままり代表)は、水風船の「はなてまり」「おとめだま」を出展。

プリザーブドフラワーのレンタルや花をテーマにしたワークショップなどを展開するが、「花を風船に入れたらどうなるか」という思いから4年ほど前より開発。丈夫な透明の風船の内部を腐食しづらい水と季節の花々でアレンジ、浴衣にマッチしやすいお土産として作り上げた。実際の製作は就労継続支援B型大樹作業所が手がけており、地域での雇用創出にも貢献。

河越酒店(同市幸町)や最明寺(同市小ヶ谷)と地域各所での販売だけでなく、同寺や本川越駅などでの装飾にも活用実績あり。同寺の遠方からの参拝客の声に応えて、専用ボックスでの全国配送にも対応している。

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