変わらない祈り コロナ禍で初詣迎える大宮氷川神社

新型コロナウイルスの感染拡大により、例年多くの人出を集める正月の初詣のありかたも今年は大きく変わっている。

埼玉県内一位、国内でも初詣客数が上位に入る大宮氷川神社(大宮区高鼻町)においても多くの初詣客が来訪しているが、手水が使用禁止など例年とは様相が異なっている。

埼玉発のガイドラインについて

多くの人出が予想される初詣に先立ち、埼玉県内の神社を管轄する埼玉県神社庁は昨年9月、「変わらない祈りのために」として神社における新型コロナウイルス対応ガイドラインを策定した。

同ガイドラインでは、神社本庁の協力の下「新しい生活様式」に準じた参拝方法を提案。

初詣での混雑を考慮して、境内でのマスク着用およびアルコール消毒の徹底や一方通行配置などによる参拝ルートの円滑化、縁起物の年末からの頒布や開所時間・時期延長による分散参拝の推奨などを呼びかけている。

策定したガイドラインは県内の各神社をはじめ、全国の神社庁にも共有されている。

スポンサーリンク

参道で参拝客まばらも

露店出店無しも交通整理

正月三が日の二日目となった1/2昼過ぎ、大宮駅東口と氷川参道を結ぶ一宮通りは例年と比べて人通りもかなり少なくなっていた。

例年であれば通りの左右に露店が出店し多くの人通りで賑わうが、およそ8割ほどの人通りが減っている。

そのような中でも駐車場にキッチンカーが出たり、軒先で店頭販売を行う店舗も見られた。

コロナ禍であっても多くの参拝客が予想されるだけに、正月三が日は同通りから参道にかけては歩行者専用として県警による交通整理が行われている。

氷川参道の模様

神社へと向かう参道も露店が出店しないなど、例年の初詣シーズンと比べて賑わいに欠けていた。

人通りも例年のおよそ7割減といったところではあるが、神社へと向かう参拝客の姿は多く見られた。

人でごった返すということもなく、各人の距離も比較的空いている。ただ駅方向に向かう参拝客が通る車道側はやや人通りが多い。

露店は無いものの、例年通り参拝客へ向けた仮設トイレも設けられた。

スポンサーリンク

参拝円滑化が図られた境内

手水舎は使用できず

参道を抜け、境内に入る。

例年であれば正月三が日には長い列ができるが、今年は同ガイドラインで参拝ルートの円滑化が提唱されたため参拝客もスムーズに足を進めている。

感染防止へ例年にはなかった光景も見られた。

参拝前に手を洗う手洗い場は1/15まで使用禁止。1/16以降は柄杓によらない形で手を洗えるようになるという。

授与所はやや混雑

初詣を行う拝殿までは、参拝客でごった返すということもなく進んだ。

拝殿も例年同様幅広型の臨時賽銭箱が設けられ、スムーズな参拝が図られているのが感じ取れる。

一方で出口側に設けられる授与所は、新しい年の破魔矢などを求める人々でやや混雑しているようだ。

御朱印については新規の朱印帳や正月特別紙朱印のみ受け付けている。また初詣時期の祈祷の定員は最大250名から100名に減らしている。加えて、だるま納めや車の祈祷も中止となっている。

新年に期待かける人々

このほかおみくじ納め所や絵馬掛け場は、例年通り多くの人々が利用しているのが見てとれる。コロナ禍の中で訪れた新年に期待をかける人々の想いが感じられる。

初詣期間の同社は、連日6:00開門で閉門は神社授与所閉鎖の1時間後の予定。明日1/3は神社授与所が7:30〜18:00頃、祈祷が9:00〜18:00の間で利用可。

境内駐車場は明日1/3まで閉鎖されるので、公共交通機関での来訪が推奨される。

スポンサーリンク

この記事が気に入ったらフォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事