共に歩もう東松山 その3 食べれば病みつき!やきとりの街のやきとりひびき

台風19号で大きな被害を受けた東松山市の市街地の紹介ラスト。

今回は東松山で味わっておきたいこちらの料理にトライ!

やきとりだけど鳥じゃない⁉︎

同市を語る上では欠かせないご当地グルメと言ったら、やっぱりやきとりですね!

(全国やきとり連絡協議会HPより)

やきとりと言うと通例は鶏肉を焼いたものを想像しがちですが、実は東松山のやきとりは鶏肉ではなく豚肉なんです!

豚のほほとこめかみにあるかしら肉を使用して焼いています。

もともと県内では養豚が盛んに行われ安い豚肉も出回っていました。これに目をつけたのが、市内の大松屋というお店。戦後の昭和30年代に鶏肉の代わりに豚肉を焼くようになり、そこから市内の各店舗へと広まっていきました。1962年には肉の安定供給や値段の協定などを行うため、市内7店鋪により東松山焼鳥組合が設立されました。

この形式のやきとりを提供する店舗は増加し、現在には50店舗ほどあるという同市。現在ではやきとりの街として全国にその名を馳せており、そうした店舗を紹介するマップも発行されています。

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東松山の味の伝道師

駅前にある本店

この東松山流のやきとりを県内や都内で提供しているのがやきとりひびきです。

工場併設の本社は川越市にありますが、その本店は東松山駅東口正面にあります。

なお同店以外にも周辺には系列店が4店舗ございます。

苦難を味わった2019年

モンドセレクションを受賞するなどその味が評価されている同店。

ですが、台風19号に先立つ今年8月にはこのような衝撃的なニュースが流れたのも記憶に新しいですね。

やきとり店などを手掛けるひびき(川越市、日疋好春社長)が、20日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日付で保全および監督命令を受けたことが分かった。
帝国データバンク大宮支店と東京商工リサーチ埼玉支店によると負債総額は約77億949万円。店舗拡大による人件費や企業買収(M&A)による経費の増加などが影響し債務超過に陥った。今後は県内の店舗を軸に事業の改善などに努めながら再建を目指す。

〜中略〜

2013年ごろから出店ペースを加速させ、19年7月末現在で同市を中心に県内に24店舗、東京都内に5店舗、茨城県内に1店舗ある。18年6月期には売上高20億円を計上していた。

しかし製造工場の開設や出店数の増加で、各種投資などに要した借入金が膨らみ収益を圧迫。収益源だった都心の店舗をテナント側の意向もあり閉店したが、その分を他店舗で補え切れなかった。
8年に県内の酒卸売業を、19年に都内の飲食業をそれぞれ買収、非食品分野への投資も推進したが、相乗効果を得られずコスト増で苦境に陥っていた。

店舗の統廃合など合理化を進めたものの、19年6月期に13億円の赤字を計上、債務超過に陥った。今後、資金繰りが厳しくなる可能性が極めて高くなったことから、自力での再建を断念。法的手続きによる再建を目指すことになった。

〜以下略〜

(「やきとり・ひびき民事再生法申請 負債77億円 店舗拡大や企業買収で経費増 県内店舗を軸に再建目指す」 埼玉新聞 2019/8/22)

工場開設や出店増などでコストが嵩み、他事業にも進出したものの相乗効果が得られず負債が膨らみ民事再生法の申請に至りました。

倒産には至らなかったものの、今後は法的手続きに則り再建を目指すという同店。台風被害と合わせて苦難の年となってしまいましが、県民の誇りとしても応援したいですね。

安くて美味い、これぞやきとり

店内の模様です。

50人ほどが座れるテーブル席で、まだ昼ではあったのですが早速一杯ひっかけている人の姿も見られます。

こちらがお品書き。定番の特選かしら串も¥160とお値打ち価格です。

同店以外であっても1本100円代というところも多く、それも愛されているという秘訣でしょう。

県産黒豚をふんだんに使用

今回はやきとり5本にご飯とお味噌汁がついた、やきトン定食(税込¥1,265)を注文。

下から特選かしら2本・特上やきとん・黒豚やきとん・豚タン串という並び。

このうち特上やきとんでは彩の国黒豚のロース肉を使用しています。

他にも県産豚肉を使用したメニューが多いのも同店の特徴の一つ。ちょうど今年は豚コレラが県内全域で猛威を振るいましたし、その復興の意味を込めても注文してよかったと思えました。

中毒性高し!秘伝のみそだれ

そして忘れてはならないのは、東松山やきとりには欠かせない秘伝のみそだれ。

ピリッと辛さが特徴で、やきとりにつけて食べると美味さが引き立つのだとか。

そんな前評判の通りにいざみそだれをつけていただきます。

するとどうだろう、厚みのある肉とピリ辛のみそが合わさって乙な味になるではないか。

もちろんご飯と一緒に食べるのもいいのですが、これはビールが欲しくなってしまうかな。

それにしても1000円ほどでこれだけの美味しい思いができるというのが、もはや夢のよう。これは病みつきになること間違いなしです。

東松山の人が、ちょっと羨ましいかも…。

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