住宅情報サイト「SUUMO」などを展開するリクルート住まいカンパニー(東京都港区、淺野健社長)は3/8、関東在住者を対象に実施したWEBアンケート形式による「SUUMO住みたい街ランキング2021関東版」の結果を発表した。
総合で前年同様4位となった大宮をはじめ、8位の浦和や15位のさいたま新都心など埼玉エリアの人気も上昇傾向にあるという。
調査概要
- 調査対象:関東圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県)在住の20歳~49歳の男女7000名
- 調査方法:インターネットによるアンケート調査
- 調査期間:2021/1/4〜1/15
大宮4位維持、浦和8位浮上ー総合ランキング
最も住んでみたいを3点、2番目・3番目に住みたいを各2・1点として、関東各駅のスコアを集計した総合ランキングの結果は以下の通り。
横浜が4年連続でトップ、そこから恵比寿・吉祥寺と都内人気エリアに続き、大宮が前年と同じ4位に食い込んだ。
前年10位だった浦和も上位10駅で唯一順位・スコアを伸ばし、8位にせり上がっている。男子11位に対して女性7位と特に女性からの人気が高まっている。
人気の分散が伺える中、さいたま新都心(15位)や川口(34位)をはじめ所沢(44位)や武蔵浦和(63位)といった県内エリアが2015年以来過去最高を更新した。
このほか、和光市も前年から10順位を上げて33位になった。
県内からの人気顕著
大宮と浦和が名を連ねた上位10駅の結果を投票者の属性別に見る。
投票者の居住地別に見ると、大宮に投票した者の中で埼玉県在住者は74.4%で、浦和だと同割合は83.7%と高水準となっていた。
例年と同じく、大宮・浦和というエリアが地域において高い人気を得ていることが見えてくる。
年代別に見ると、大宮・浦和とも40代の割合が4割近い。
恵比寿や品川といった都内エリアに比べ、高年齢層での支持が強いことがわかる。
県南エリアの人気上昇
同ランキングで前年から上昇した順位が高かった駅は以下の通り。
所沢(12位上昇)・川口(11位上昇)・和光市(10位上昇)と県南エリアが大きく人気を伸ばしている。
所沢については西武線のターミナル駅で都心へのアクセスが便利なだけでなく、大規模医療施設や豊かな自然や公園も多く商業施設やマンション開発が相次いでいることが人気の背景にあると同社。
また川口は、住居費や物価が安く行政サービスが充実していることが評価されているという。
夫婦・子持ち層から高支持の大宮・浦和
今度はライフステージ別に人気の駅を見ていく。
夫婦のみという世帯では浦和2位で大宮3位という結果になった。浦和は前年から40ポイント近く上昇し大宮をわずかに上回っている。
夫婦+こども世帯では大宮4位で浦和5位。「SHINTOCITY」など大規模マンション開発が続くさいたま新都心も、前年比約40ポイント増で7位に浮上。
シングル男女上位10位では大宮がそれぞれ4位と5位にランクインしたが、浦和など他の埼玉エリアはランク外。
同調査によると、コロナ禍の中で医療施設が充実していたり徒歩や自転車で生活しやすいエリアに注目が集まっている。健康や買い物の便を考慮して埼玉エリアを選ぶ子育て世帯および予備層が多いと見られる。