見た目以外にもネタ多め!?深谷駅

※ここは埼玉県深谷市です

さて、ランチを食べて向かった先がこちら。

これはひょっとして東京駅…?

でもここ、千代田区じゃなくて深谷市だよ?

そんなことは承知の上。ここは同市の中心、JR高崎線の深谷駅です。

1883年に高崎線の前身である日本鉄道が本庄へと延伸した際に設けられた同駅。以来深谷市の中心として機能してきました。

転機があったのは橋上化が行われた1996年。前回もお話ししたように、東京駅のレンガも深谷で作られました。それにちなんでレンガの街・深谷をPRしようと東京駅を模した外観となりました。

ただ、オリジナルとは異なり線路の上をまたいでいるため落下防止でレンガに似せたタイルが使用されています。デザインも若干異なってはいます。

それでもレンガの街をPRするのにふさわしい駅として、1999年には関東の駅百選にも選ばれています。

構内にはオリジナルのようなホテルはないものの、改札の他に市民サポートセンターも設置されています。

オリジナルにも一本で

そんな同駅からはオリジナルである東京駅にも上野東京ラインの電車で一本で行くことができます。

所要時間はおよそ90分で、運賃は¥1,317(IC運賃)です。

ちなみに南の隣にある籠原駅で15両編成の電車の深谷寄り5両の増解結が行われているため、深谷駅を発着する電車は10両がメインです。(一部のホームは15両に対応しているため、15両による始発電車もあるとのこと)

政治家の力で急行が停車!?

見た目もすごいのですが、この深谷駅なかなか語るべきことが多い駅でもあります。

その一つが急行列車の停車問題。

1966年に当時の埼玉3区選出であった衆議院議員荒船清十郎(1907~1980)氏が、時の佐藤栄作内閣の運輸大臣に抜擢されました。その際当時の国鉄で行われたダイヤ改正にあたり、なんと自分の選挙区にある同駅に急行を停めるように国鉄に働きかけていたです。

「私のいうことを国鉄が一つぐらい聞いてくれても、いいじゃあないか」と取材に答えた同氏。参議院運輸委員会でもこの問題が取り上げられますが、出席した石田礼助国鉄総裁は「いままでいろいろご希望があったのだが、それを拒絶した手前、一つくらいはよかろうということで、これは私は心底から言えば武士の情けというかね」と答弁しています。

これ以外にも様々な疑惑が判明した同氏は、ダイヤ改正直後に大臣の座を降りています。

翌年衆議院議員総選挙が行われ同氏も出馬するのですが、秩父神社で行った選挙演説では「代議士が地元のために働いてどこが悪い。深谷駅に急行を止めて何が悪い」と演説し、喝采を浴びたといいます。

渋沢も出てくるからくり人形

そして同駅の北口にはこんなものも。

これは2012年に同市が設置したからくり時計。渋沢の没後80年を記念して設置されたものです。

時計の中にはふっかちゃんが回っていますが、毎時0分になると青い目の人形と市松人形を持った渋沢の人形が現れます。(画像なくてすみません…)

ちなみに同駅の発車メロディは深谷ねぎのPRのために作られた「おねぎのマーチ」なんですよ!

他にも北口ロータリーには深谷でも多く生産されている花を使った花壇や、渋沢栄一の銅像もあります。

市の玄関口として、また特徴あるスポットとしてこれからますます注目されること間違いなしです。

スポット紹介

深谷駅

  • 住所: 埼玉県深谷市西島町1丁目1
  • アクセス:[大宮駅から]JR高崎線で約55分 [東京駅から]JR高崎線で約90分 ※ダイヤや遅延状況によって前後はあります

5回に及んだ深谷市のご紹介も次回でラスト。最後は一体どんな場所なのか?

最後までどうぞよろしくおねぎします!

つづく

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