渋沢も愛した総鎮守・諏訪神社

毎年見にきた獅子舞

また、中の家以外にも血洗島には渋沢ゆかりの場所が多く存在しています。

その一つが中の家から南に200mほど行った場所にある諏訪神社です。

血洗島の総鎮守で、古来より武将の崇敬が厚かった同社。由来は明らかではありませんが、源平合戦の時代には平忠度を討ち取った岡部忠澄が戦勝祈願に訪れ大きな戦果を挙げたと言います。

同社は渋沢にとっても馴染みがある神社で、社の伝統である獅子舞を12歳の頃に実際に舞い大いに感動したと言います。

帰省の際には必ず同社を訪れ、毎年秋に行われる獅子舞も欠かさず見にきていたそうです。

寄進された社殿

また境内の拝殿も渋沢によって寄進されたもの。地元八基村の発展にも寄与していた渋沢ですが、若い日に本殿の改装を手掛けたものの改修なかばで同地を去って気がかりだったそうです。

こうして渋沢76歳の1916年に拝殿が寄進されました。落成奉告祭の場にも出席した渋沢は、拝殿を寄進できた喜びを語るととも、国家の細胞とも言える一郷一村が繁盛することで国もまた繁盛するため、そのためにも地域発展に向けて敬神にねざした理想を持つとともに知識や忍耐力も身につけてほしいと村民に希望を語りました。

なお、翌1917年には村民たちによって渋沢の喜寿(77歳)を祝う石碑も境内に建てられています。

スポット紹介

◇諏訪神社

  • 住所:埼玉県深谷市血洗島117-6

血洗島以外にもまだまだ渋沢栄一に関わりのある場所は市内にたくさんあります。

次回も引き続きそうしたスポットを紹介してまいりますので、どうぞよろしくおねぎします。

つづく

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