門前町から宿場町へ さいたま市立博物館で特別展「中山道大宮宿」開催中

かつて中山道4番目の宿場町・大宮宿として多くの人馬を受け入れてきた大宮の街。

その成り立ちや最盛期の模様や背景を紹介する特別展「中山道大宮宿」がさいたま市立博物館(大宮区高鼻町)で11/15(日)まで開催されている。

大宮宿とは

「木曾街道 大宮宿 冨士遠景」渓斎英泉 同館所蔵

 

江戸時代時代以前は武蔵一宮氷川神社近くを通っていたという中山道。それまで大宮周辺は氷川神社の門前町であったが、周辺の浦和・上尾という宿場町の間にある馬継場に過ぎなかった。

転機となったのは1591年で、栗原次右衛門保逢が宿役を勤めると願い出て、それが大宮宿の始まりとなった。

江戸時代に入ると、1628(寛永5)年に同道が西に移され現在の直線状の道となった。以降同道周辺は同宿は大いに発展を遂げた。

江戸時代後期の1843(天保14)年時点でその町並みは9町30間(約1.04km)に及び、旅籠25軒・本陣1軒・脇本陣9軒の規模にまで成長した。問屋場も4軒あったという。

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特別展「中山道大宮宿」について

同展においては、同道の移転からその様相や周辺村落との関係など様々な観点から同宿を紹介し、その姿を明らかにしていく。

展示内容

展示内容は以下の5章から成る。

  • 第1章:大宮宿の起こり
  • 第2章:大宮宿のすがた
  • 第3章:大宮宿の町並み
  • 第4章:大宮宿と助郷
  • 第5章:大宮宿のいま

第1章では、栗原家所蔵の資料や移設前の同道について記載のある資料やその推測ルートなどを紹介する。

第2章では本陣・脇本陣など主な施設を紹介し、第3章では現在の高島屋の位置にあった紀州鷹場本陣などを紹介する。

加えて、第4章では同宿周辺村落で求められた助郷(馬や物資などの提供)の有り様やそれに反対した与野町や下大久保村に関する展示がある。

関連イベント

同展に合わせ、関連イベントの開催が予定されている。

関連講演会

関連イベントのうち、関連講演会が11月に2回予定されている。

■中山道大宮宿

  • 日時:11/8(日)13:30~15:00
  • 講師:織本重道氏(大宮郷土史研究会会長)
  • 定員:25人
  • 会場:大宮中部公民館レクリエーションホール

■中山道大宮宿の町並みと「五街道分間延絵図」

  • 日時:11/14(土)13:30~15:30
  • 講師:波多野純氏(日本工業大学名誉教授)
  • 定員:40人
  • 会場:大宮北公民館レクリエーションホール

いずれも費用は無料で、申込には10/20(火)までに往復はがき(1講座1通)に講座名
・氏名・電話番号・住所を明記し同館宛に送ること。

ウォークイベント

■大宮宿周辺をあるく

  • 日時:11/6(金)10:00~12:00
  • 講師:大宮郷土史研究会会員

■古中山道・氷川参道周辺をあるく

  • 日時:11/10(火)10:00~12:00
  • 講師:大宮郷土史研究会会員

いずれも費用は無料で、申込には10/18(日)までに往復はがき(1講座1通)に講座名
・氏名・電話番号・住所を明記し同館宛に送ること。

学芸員による展示解説

10/18(日)と11/1(日)には学芸会による展示解説が行われる。

各日とも10時・11時・14時・15時の4回開催で30分程度を予定し、定員は各10名。
申込不要で、当日、上記いずれかの時間までに同館へ。

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イベント紹介

◇特別展「中山道大宮宿」

  • 開催日時:10/3(土)〜11/15(日) 9:00〜16:30
  • 開催場所:埼玉県さいたま市大宮区高鼻町2-1-2 さいたま市立博物館
  • 入館料:無料
  • 休館日:月曜日、11/4(水)
  • 問い合わせ:048-644-2322

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