【輝け!埼玉アストライア】大量退団も… ジャパンカップ優勝でシーズン2冠

埼玉を拠点に、女子プロ野球リーグで活躍する埼玉アストライア。

先の秋季リーグでは見事に優勝を射止めジャパンカップに臨みましたが、思わぬ悲しいニュースがありました。

それでも残った選手たちはめげずに…。

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ホーム埼玉で秋季リーグ優勝!

連勝からの勝ちなし…

9月にホーム・埼玉で始まった秋季リーグ。

9月には4連勝を記録するなど、アストライアは好調を維持してきました。

このまま行けば優勝も見えてきましたが、9/19の京都フローラ戦から6試合勝ちなしになりなかなか優勝を決めきれない時期もありました。

シーソーゲームを制し優勝!

それでも10月に入って10/6の京都戦に勝利(3-0)、そして台風19号が猛威を振るった後の10/13に行われた京都戦に5-4で勝利!


川口市営球場で開催された10/13の京都戦は台風による影響で5イニングに短縮されたゲームで、4回表までは4-4でした。しかし4回裏に「美しすぎる女子プロ野球選手」こと加藤優選手のセンター前タイムリーヒットで1点を獲得。それを守りきっての勝利でした。

この結果、埼玉アストライアの秋季リーグ優勝が決まりました

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悲劇は突然に…

主軸が大量退団!?

台風の影響で春季・夏季・秋季リーグの優勝チームによる年間女王決定戦は行われなかったものの、残すは今月京都で開催されるプロアマ含めてのジャパンカップのみとなったアストライア。

しかし、今月1日にそのニュースはありました。

いつも日本女子プロ野球リーグへ温かいご声援をありがとうございます。このたび、当リーグに所属する選手の退団、並びに指導者の退任が下記の通り決定しましたのでお知らせいたします。

【退団選手・退任指導者一覧】

〜中略〜

〈埼玉アストライア〉
田口 紗帆
山崎 まり
加藤 優
一尾 星吏夏
磯崎 由加里
只埜 榛奈
谷山 莉奈
泉 由有樹
山口 千沙季
今井 志穂
御山 真悠
甲斐田 陽菜
太田 あゆみ
大山 唯 (監督)
山崎 舞 (コーチ)

〜以下略〜

(「退団選手発表・指導者退任について」 2019/11/01 女子プロ野球リーグ)

アストライアに限らず、全所属選手の半数近くの大量退団が発表されたのです。

特にアストライアでは前述の加藤選手を含め、磯崎由加里選手や泉由有樹選手や大山唯監督とキーマンと呼ばれる選手・スタッフが今シーズン限りで退団することになりました。

一体何があった?

以前も書いたようにわかさ生活によって運営が行われている女子プロ野球リーグ機構。同社だけでの運営は難しく新たに運営企業を募る事態にも陥っています。

機構としても立て直しが求められる状況でのこの大量退団劇。その裏側に一体何があったのか、朝日新聞では以下のように伝えています。

〜前略〜

所属する71選手のうち、36人が退団することが、1日にリーグから発表された。理由について8日、日本女子プロ野球機構の彦惣高広代表理事が「リーグ発足10年を節目に、選手の雇用形態を変更することになった。次の10年を歩む上で、大きな改革をしなければいけない問題に直面している」と説明した。

2010年に誕生したリーグは、京都に本社を置く健康食品会社「わかさ生活」がほぼ単独で運営。ここ数年は、選手をわかさの社員として雇用してきた。

2チームで始まったリーグは、現在4チームに増え、国内の女子野球の競技人口が増える一方、リーグ運営は毎年のように億単位の赤字を出していた。打開策として、今夏、球団を経営する新規参入企業を募ったが、正式に話を進められる企業は見つからなかった。

リーグ側は来季へ向け、正社員を続けるか、プロ契約かの選択肢を選手に提示。35人とは合意に至ったが、36人は引退を決意したり、自ら他の組織でのプレーを望んだりして退団することとなった。なかには、プロとして契約を希望しながらも、リーグの「構想外」として合意に至らなかった選手もいたという。

来季は新規の入団予定選手は8人で、選手数は43人となる。球団数は決まっていない。リーグは存続するという。彦惣代表理事は「存続させるうえで、(わかさ生活)1社の負担、それに伴う時間と労力は想像を絶するものだと思う。少し形を変えてでも継続することに対して、本当に大きな判断、英断をいただいたことに、リーグを代表して感謝申し上げたい」と話した。

退団する選手の中には、まだまだ現役を続けられるような力のある選手もいる。そのひとりで、プロ4年目の加藤優(埼玉アストライア)は「野球はアマチュアで続けたいと思っている」と話した。

〜以下略〜

(「選手の半分以上が退団、女子プロ野球リーグに一体何が?」 2019/11/09 朝日新聞)

契約形態について選手・スタッフと個別交渉を行ったところ、合意に至らなかった選手が多かったとのこと。

さらに産経新聞にはこのようにあります。

〜前略〜

新たな契約内容は、シーズン中は野球に専念するため固定給プラス出来高払いとする一方、オフ期間は選手としての給与はなく、社員として働くか別の働き先を見つける-というもの。条件面で折り合わなかった選手のほかベテランには戦力外通告を受けた選手も多く、これが大量退団の要因となった。

もちろん、退団後もプレー継続を望む選手は少なくない。「みなさん、プロ生活4年間、本当にお世話になりました。これからも野球を続けていきますので、ご声援をお願いします」。退団試合の翌日にJWBLの公式ホームページに掲載された動画で、加藤はこう挨拶した。

JWBLを運営する日本女子プロ野球機構は、わかさ生活が3億円を出資して平成21年に設立。翌年に2球団で始まったJWBLは球団再編を経ながらも、25年から4球団体制で続けられている。
しかし、1社単独運営による負担は大きく、機構によると同社はこれまでに約100億円を投入。1球団あたり年間2億~2億5千万円のコストがかかる一方で、球団ごとの年間売り上げは約5千万円にとどまるのが実情という。これまで選手のサイン会や写真撮影会、試合後の勝利チームによるダンスなども行ってファン層拡大に努めてきたが、赤字運営の解消には至らなかった。

今年1月の創立10周年の記者会見では、同社社長で機構名誉理事の角谷建耀知(かくたに・けんいち)氏(58)が「覚悟の一年になる。今年が最後という気持ちでやることが大事」と強調。今季は春季リーグは京都、夏季は東海、秋季は関東と開催地を固定して移動費を削減したが、夏季リーグ終了時の観客数は前年同期の3分の2の4万人余にとどまった。機構は8月下旬、緊急に記者会見。来季以降の球団運営に参入する企業や団体を募ったが、これまで具体的な話し合いにまで進んだケースはないという。

〜中略〜

運営が厳しい中でも機構は9月25、26日、来季へ向けた入団テストをわかさスタジアム京都で実施。1次選考の通過者ら約30人が参加し、8人が合格した。その一人の三浦柚恵(17)は女子野球部のない神奈川・藤沢清流高で、男子野球部員に交じって技術を磨いてきた。女子は公式戦に出場できないことは承知の上だったが、「女子プロ野球選手になるため、3年間頑張ってきた」という。

国内では終戦からまもない昭和25年に4球団で結成された日本女子野球連盟が、女子プロ野球を運営したことがあった。だが資金難もあり、わずか2年で活動を停止している。定着に向け、正念場を迎える日本の女子プロ野球。機構は来季の運営体制について具体的な説明をしていないが、2球団で継続する可能性が高いとみられる。関係者は「新しい形の中で、それでもやろうという若い選手が残った。今後も女子プロ野球を継続していくための再スタートだ」と説明した。

(「『美しすぎる女子野球選手』ら半数が退団 大量リストラの女子プロ野球、存続の行方は」産経新聞 2019/11/10)

同社による1社単独運営が行われたものの、観客数の伸び悩みによる赤字拡大によりオフも含めたプロ契約が難しかったようです。

それでも35名の選手が残留し8名の新加入選手が加わることになりましたが、来季は2チームによるリーグ継続が予想されています。

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女子野球の頂点へ

そんな中で迎えた先日11/9〜10にかけてのジャパンカップ。プロアマ含めての開催で、いわばサッカーの天皇杯のような感じです。

残った選手たちで臨んだアストライアは1回戦で高校2位の履正社高校に勝利(4-1)。続く準決勝では大学1位の尚美学園大学に3-1で勝利し決勝へと駒を進めます。

そして迎えたプロ1位の京都フローラとの決勝。

初回に泉由希菜選手や寺部歩美選手らの好打で3点を先取し、3回と4回にも追加点。

京都も負けじと4点を加えますが、リードを生かして逃げ切りに成功。

6-4でアストライアが令和初のジャパンカップを制しました!

これからも埼玉の誇りとして

来季は2チーム体制が濃厚ということで、ひょっとしたら埼玉アストライアは来年消滅してしまっているのかもしれない。

しかしオレンジを纏い秋季リーグとジャパンカップでシーズン2冠を達成したことに変わりはありません。

あまり来年以降のことは考えないようにしていますが、どんな時でもこの埼玉の地にそれだけ強い女子プロ野球のチームがあった事実は忘れないようにしたいですし、この場をもって皆様にも共有できればそれに越したことはありません。

アストライアが来年も埼玉を盛り上げることを信じてこの投稿を締めます。

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