未来の大宮駅東口はどうなる?パブリックミーティングに出てみました

お世話になっております。

昨日の埼玉クイズ王決定戦の予想問題はいかがでしたでしょうか。

さすがに満点いった人はいなさそうですね…

 

今日は、またまた意識高い系でもないようなこともないようなネタでございます。

 

 

大宮駅東口の再開発のあり方を考えるパブリックミーティング

とうとう始まった大宮駅東口の再開発

以前からお話していますように、昭和の雰囲気が残ると定評のある大宮駅東口

いよいよ平成も終わろうかという段階ですが、6月の中央デパートの閉店・解体工事を皮切りに、いよいよ再開発が本格的に始まろうとしています。

 

現在旧中央デパートの場所では、解体工事が進行中

大宮東口のランドマークであった、黒い壁が完全に姿を消す日も、そう遠くはありません。

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公共施設が多く移動

これに合わせて、旧大宮市時代から使われてきた大宮区役所も解体

約500メートル南の地方庁舎があった場所に、氷川参道横の大宮図書館と共に2年後に移転する予定です。

 

また、中央デパートがあった場所には、地方庁舎のあった場所の向かいにある、市民会館おおみやが移転してきます

 

そうなると気になるのが、現在の大宮区役所がある場所

移転後には何もなくなってしまいますが、区役所に隣接する大宮小学校も含めて、駅からもほど近いこの場所をどのように使うかが課題になってくるというわけでございます。

 

 

UDCOが主催するパブリックミーティング

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今後いかなる再開発を行っていくか

そうした事情を踏まえ、今後どのような方向性で、現大宮区役所を中心とした駅前のにぎわい拠点の再開発を行っていくか、市民の皆さんで考えるパブリックミーティングが本日開催されました。

主催は、以前大宮区役所前でおおみやストリートテラスを開催したアーバンデザインセンターおおみや(通称UDCO)

今後もこうしたイベントを行えるようになれればとは思っておりますが、今回私も素人ながら、このパブリックミーティングに参加させていただきました。

 

大宮区役所の6階で開催

以前のイベントと同じく、今回のパブリックミーティングも大宮区役所で開催

この6階の会議室で開催です。

土曜日ということもあって、多くの方々がいらっしゃっています。

パブリックミーティングの流れは?

今回の流れはこのような感じ

最初は、東京・豊島区で公共施設の再編にあたった原島克典氏の講演

その後、原島氏を含めた5名で「公的不動産を活用したまちづくりの実践と東日本をつなぐ対流拠点」をテーマにパネルディスカッションがあります。

最後に、資料としていただいたアンケートを記入するオープンセッションになります

こちらには、これらの内容を踏まえて、街づくりに大切なキーワードやまちづくりへの意見を参加者が自由に書きます。

 

国際アートカルチャー都市を目指す豊島区

豊島区から見る公共施設再編からのまちづくり

そうして、定刻通り10時にパブリックミーティングがスタート
まず最初は、豊島区都市部都市計画課交通基盤担当課長の原島克典氏による講演です。

大宮と同じく、豊島区でも区役所の建て替えなどといった公共施設の再編やそれに伴うまちづくりが進んでいて、同氏もそのプロジェクトに携われています。

 

もとはと言えばあの建物も

池袋を中心に巣鴨や大塚などの地域を有する豊島区

池袋駅の開業や大正7年の立教大学のキャンバス設立、そして戦災からの復興で、町は大きく発展していき、多くの建物や木造住宅が並ぶこととなります。

 

そんな中で当時、A級戦犯の処刑が行われたことでも有名な巣鴨プリズンという刑務所が豊島区にはありました

住宅地にこのようなものがあるのはいかがなものかと、昭和40年代に住民の間で署名活動が起こりました

最終的にはこの署名によって巣鴨プリズンは閉鎖、東京拘置所に移転

更地の固有地となりました

 

この固有地に、今から約40年前に建ったのが、皆様ご存知のサンシャイン60

跡地の利用には多くの意見がありましたが、複合型の文化施設として建設に至ったというわけです。

時代は少し進み、平成に入ると池袋駅周辺に東京芸術劇場やメトロポリタンプラザが相次いで開業していきます。

まさかの消滅可能性都市に!?

世界2位の乗降客数を誇る池袋駅を有する豊島区

そんな豊島区が、将来消滅するかもしれないという話が2014年に出たのをご存知でしょうか

日本創成会議が算出していったところによると、2040年までに子どもを授かる20~39歳の若年女性が半減し、行政機能の維持が難しくなるとされたというもの。
駅周辺の治安の悪さが災いしたとかしないとか…

区としても黙ってはいられません。

女性に優しいということを筆頭に、地方との共生、高齢化への対応、そして日本の推進力という4本柱のもと、

従来から進めてきた文化による都市づくりを掛け合わせることで、世界を視野に入れたまちづくり「国際アート・カルチャー都市構想」を推進しています

 

マンションと一体化した新区役所

その先駆けとなったのが、2015年に移転してきた新区役所です

元の区役所が老朽化していたことに加え、区画整理で閉校となった中学校の跡地利用の一環として建てられた新区役所

官民連携でできた、全国初のマンション一体型区役所になります

新区役所にはホールや屋上庭園などの区民の交流・憩いの場を設けるとともに、休日を除く年345日各種サービスを区民に対して提供しています。

住居と一体になっているので、住む分にも安心ですね!

 

旧区役所の跡地には…

そして旧区役所の跡地には

劇場を中心とした文化施設、ハレザ池袋が2020年夏にオープンする予定です!

オフィスビルにホールといった文化施設から成るこちらのスポット

女性に優しくということで、女性用トイレも多く用意されるとのことです

こけら落としには、宝塚歌劇の公演が予定されているんですってよ!

 

消滅可能性都市から文化都市へ

他にも来る東京オリンピックを念頭に、池袋駅周辺では施設のリニューアルや、電動バスの導入も検討されています。

こうした取り組みを経て、まち全体が舞台となる劇場都市を目指す豊島区

大宮も学ぶところがたくさんありそうですね!

 

 

大学教授も交えたパネルディスカッション

都市計画・建築の分野の専門家が参加

原島氏による基調講演の後は、パネルディスカッションです。

原島氏に加え、

  • UDCOの副センター長で埼玉大学準教授の内田奈芳美氏
  • 大宮区役所に隣接する、大宮小学校の前校長で共栄大学客員教授の今村信哉氏
  • 大宮駅周辺地域戦略ビジョンの策定にも携わられた、埼玉大学特任教授の大熊久夫氏
  • 昨年のさいたまトリエンナーレにも携わられた、日本大学理工学部建築学科教授の佐藤慎也氏

の5名で行われました。

 

廃校となった中学校をアートセンターに

ディスカッションにあたり、まずは佐藤氏によるプレゼンテーションがなされました

昨年行われた芸術祭、さいたまトリエンナーレ

その参加団体の一つである「長島確+やじるしのチーム」にも携わられた同氏

さいたま市民に作っていただいた矢印を、さいたま市の各所で写真に収められました

そんな同氏が監修した施設の一つが3331 Arts Chiyodaです。

こちらは千代田区神田の廃校となった中学校の施設を、表側の公園と一体にして整備したアートセンター

アートギャラリーをはじめ、オフィスやカフェなどが入居し、展覧会やワークショップといった文化の拠点として利用されているというものです。

 

そういう使い方があったか!

私自身も、公共施設ではないもののこうした遊休施設の再活用などを行っている会社に勤めたことがあり、その会社ではコンビニやレストランなどへの転換を行っていますが、このような文化の拠点としての使い方も、有効な選択肢となりえますね

これからの大宮小学校の在り方

続けて、共栄大の今村教授によるプレゼンテーション

 

 

先述のように、大宮区役所に隣接する大宮小学校の校長を務められていた同氏。

その経験から、これからの大宮小学校の在り方を話してくださいました。

学校に通う子どもたちからすると、単なるスペースではなく、生活の場となっている学校。

校長として地域に尽くす一方で、そんな大宮小学校が多くの地域の方々に支えていただいていることを実感されたといいます。

こちらに出ているのは、当時女子日本代表の監督だった佐々木則夫トータルアドバイザーですが、こうした地域にお住いの有識者や企業などの協力の下に行っている課外学習も多く行われています。

また、児童たちもそれに応えるべく、街のゴミ拾い活動も行っており、あいさつ活動として実に37年も行われているということです。

他にも、毎年7月末からは、街のお祭りにも学校一体で参加されています。

区役所の建て替えで、小学校自体も大きく変わる可能性があります。

そうであっても、これからも街と一体となり、街の人材輩出を担う拠点でありたいと今後の在り方を話されていました。

交流拠点になりうる学校

こうしたおふたりのお話を受けて、大熊特任教授のお話がありました。

従来より、広域的な交流の可能性がある大宮地域

住みやすい場所として流入が多いものの、一方で交流拠点は多くはありません。

そのような状況だからこそ、こうした街と一体となった市民活動を行っている学校は地域の中心になりえるとのことでした。

また、従来の駅前開発では商工業に重きが置かれていましたが、人口減少社会を迎えた今は、より若い世代を呼び込むためにも、教育インフラの整備など都市生活に重きを置いた開発も選択肢になりうるとおっしゃっていました。

そうすることで、地域の若手による創業といった効果も期待できます。

 

また、佐藤教授からもお話がありました。

同氏が携わった3331 Arts Chiyodaも、もともとこの学校に通っていたOBやOGの方々をはじめ、地域の方々にもご好評いただいているということです。

そうした方々を中心に利用され、地域の人々が集まる拠点に進化しつつあるということでした。

 

私が小学生のころは、附属池田小の事件もあってあまり地域に開かれた学校というイメージはなかったのですが、総合学習もだいぶ浸透して、次第に学校が地域内で担う役割も変わっていったということでしょうかね。

拠点からどう広げていくか

また、基調講演をされた原島氏からもお言葉がありました

池袋駅の利用客のうち、約7割は乗り換え客ですが、サンシャインシティや芸術劇場の開設によって、ようやく町に人が流れるようになっていったということです。

市民会館の移設など、多くの拠点がこれから大宮の街に生まれていくことになりますが、そこに向かう人たちが近隣の店舗や施設にも立ち寄ってくれるようなまちづくりが、豊島区と同じく大宮にも必要になりうるとお考えを述べられました。

特にスタジアム行くときなんて、そうであってほしいよねぇ~

 

 

これからのまちづくりに必要なキーワードとは?

み~て大宮式な回答

そうしてパネルディスカッションが終わり、最後のオープンセッション

これまでの内容を踏まえ、これからのまちづくりに必要なキーワードを考えてみました

きったない字でごめんね~

ズバリ、交流ですね!

新幹線や多くの路線が通り、交通の結節点となっている大宮。

そうした場所だからこそ、商業やビジネスがこれからも発展していく可能性は十二分にあります。

そして、今までの話にもあったように、地域の交流の場となっている学校もあります。

 

ビジネスと生活文化両面から

以前、石川煎餅店様の投稿でも書いたように、住みやすいということで人が多く住んでいる埼玉の地にある、我が町大宮。

そこでは、人が多い分多くの交流が生まれています。

対外的な交流だけでなく、対内的な交流も促進していくことで、それこそシリコンバレーのようなビジネスチャンスに満ちた土地という側面も強くしつつ、池袋にも負けない文化の発信拠点にもなりうるのではないでしょうか。

そうした参加者の皆様が考えるキーワードを見ていると、やはりそうした交流を大事にとらえている方もいらっしゃいますね

 

長くなってはしまいましたが、一市民として、これからの大宮のまちづくりの神髄に触れることができたのではないかと思います。

いつか俺も、小学校とかで講演なんかに呼ばれてみたいナァ…

み~て大宮さんのくだらねぇ記事投稿講座、なんてね😅

 

 

長くなりましたが、以上になります!

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