アツいぜ!熊谷市 その2 埼玉の東照宮!?妻沼の聖天山歓喜院

こんばんは。

観測史上最高気温にラグビーに沸く熊谷市のご紹介です。

2回目となる今回は、埼玉初の国宝であるこの場所を訪ねました。

 

熊谷が誇る国宝へ!

熊谷駅からは6番乗り場

さて、熊谷の街を巡っていくぞ〜。

まず、熊谷駅で着目したのはこちら。

なになに、「国宝『歓喜院聖天堂』は6番乗り場からご乗車ください」とな?

そんなわけで6番乗り場から妻沼聖天行きのバスに乗車。

ちなみに、この時いたのは熊谷駅北口ですが、現在改良工事を行なっているので一部通路が狭くなっている箇所がありますので、行かれる方はご存知ください。

ま、こんな投稿で行ってみたいって思う心優しい人は、全銀河を探しても一人もいないんでしょうけどね…。こればかりは自信を持って書けます…。

そんなわけで、バスに乗車。

およそ20分程乗りましたが、私以外に乗客はなし。

運転手さんに、申し訳なくなってきますね…。

 

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バスで旧妻沼町域へ

そうしてバスに乗ること20分。

妻沼聖天バス停に着きました。

バスを降りた正面にあるタイルアートが面白いですね。

この辺りは2005年に合併した旧妻沼町の町域にあたります。

以前は東武熊谷線という熊谷と妻沼をダイレクトに結ぶ鉄道路線が走っていたのですが、今からちょうど35年前の1983年に廃止。

以来、熊谷とこの地域との間の交通手段は、もっぱらバスが担っているという状況です。

 

徳川家康も愛した聖天山歓喜院

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世にも珍しい三重屋根

能書きはさておき、

今回の目的地・聖天山歓喜院がこちらです!

言い伝えによると、平安時代後期の1179年に当地を本拠とした武将齋藤別当実盛が、守り本尊の大聖歓喜天を祀る聖天宮を建立したのが始まりとされています。中世には同地を治めていた忍城主の庇護を受け、あの徳川家康も再興に携わったといいます。

そんな聖天山の正面に立つのが、国指定重要文化財である貴惣門です。

公事方御定書が制定された1760年代には、火事で焼失していた本堂の復旧工事が行われていました。しかし、周辺を流れる利根川の大洪水で幾度となく中断を余儀されていました。

この時、洪水からの妻沼の復興にあたっていたのが岩国藩、現在の山口県だったのですが、この中には有名な錦帯橋の架けかえをした長谷川重右衛門がいて、聖天堂を見た彼はこの貴惣門の設計を思い立ちます。
ですがすぐに実現というわけには行かず、この時から100年余りを経た1851年に、お寺の門としては県内最大級の貴惣門が完成したというわけです。

同門の最大の特徴は、全国に四例しかないという三つもの屋根が重なった破風(山型の部分)。

横から見ると、なかなか壮観ですよ!

他にも、門の左右に位置する阿吽の像や、門にあしらわれた彫刻の数々も見所になっています。

 

妻沼の偉人・斎藤実盛

そして境内へ。
本堂へと道が一直線に進みます。
途中あった斎藤実盛の銅像。

熊谷地域では熊谷直実と並んで崇められている人物のようですね。

ありがたやありがたや。

 

境内にまさかの土俵?

そしてこちらが本殿へとつながる仁王門。

特徴的な灯篭が掛かっている同門を通り過ぎると、正面にあったのは盆踊りの舞台。

どうやら、地元の盆踊りにも使われているようですね。

そして、ブルーシートが張られていましたが、その横にあったのが土俵。

大相撲妻沼場所があった時には、ここでやるということなのだろうか。

しかし、大宮氷川神社然り川越氷川神社然り境内には能の舞台があったけど、ここは土俵ってのはなんだかギャップがあって面白いですね。

 

見よ、これが熊谷の東照宮だ!

見学には別途料金

で、肝心の本殿の見学になるわけですが、

埼玉県内の建造物として、初めて国宝に指定された本殿。

その見学には、別途料金が必要となります。

一人当たり¥700が必要となりますが、10:00~15:00にかけて毎時1回地元有志の方々によるガイドツアーも執り行われます。

時間の都合上、今回はお世話になることはできませんでしたが、そうした地域ぐるみでの取り組みは感心しますね。

そんなことを書いた上で、実際に本殿を見学していきましょう。

埼玉の東照宮ともあだ名されると言いますが、一体どんな造りになっているんだろう?

 

ここにもお猿さん!?

こちらがその本殿です。

遠目から見ても、なんだか光っているところがあるな。

近くに来てみると、この煌びやかな装飾よ!!!

享保年間に大火から復興を成し遂げた本殿ですが、平成の大改修として2003年から2011年にかけて改修工事を行っていました。

8年にも及ぶ大工事の末、この往年の煌びやかな輝くを取り戻したというわけです。

中には日光東照宮よろしく、お猿さんの装飾も!

いや〜、埼玉の東照宮という別名がある中でこのお猿さんの装飾は、何か因縁じみたものを感じずにはいられないです。

 

動画で撮ってみました

そんな煌びやかな外観からなる本殿。

そんな魅力を余すことなくお伝えできるよう、その模様を動画に収めました。

ご覧ください、3つの面を見ることができますが、そのどれもが煌びやかに輝いているではありませんか!

私自身も初めて訪れましたが、こんなにも煌びやかなスポットとは、予想だにしませんでした。

熊谷ラグビー場から車で行けないことはない距離にあると思うので、ぜひラグビーワールドカップの観戦ついでにオススメしてみたいスポットですね!

平和願う平和の塔

今度は本堂の横へ。

なにやら太鼓橋の先に、塔があるようですね。

たくさんの鯉が泳いでいる池にかかる橋を渡っていきましょう。

すると見えてくるこの二重の塔。

こちらは平和の塔という塔です。

明日は終戦記念日ですが、この塔は1951年に締結されたサンフランシスコ平和条約を記念し、戦没者の供養と世界平和を祈願して1958年に建てられたものです。通常は非公開ですが、内部には十一面観世音菩薩や大日如来、弘法大師といった仏像が安置されています。

当時は別の地域でしたけど、熊谷も県内で唯一大規模な空襲を受けましたからね。奇しくも、73年前の今日なのですが…。

なんにせよ、世界平和が一番でしょう。

なお、こちらの建物は建立から60年ほどですが、国土の歴史的景観に寄与しているものとして2016年に国の登録有形文化財にも指定されているんですよ。

そんなわけで、煌びやかな本堂、そして境内に多くの文化財を有する聖天山歓喜院のご紹介でした!

さて、もう少し妻沼を巡ってみようかな。

 

つづく

 

スポット紹介

聖天山歓喜院

  • 住所:埼玉県熊谷市妻沼1511
  • 電話番号:048-588-1644
  • 営業時間:10:00~16:00(本殿拝観)
  • 本殿拝観料:¥700

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